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三菱自、「アウトランダーPHEV」に不具合 リチウムイオン電池から発熱
アウトランダーPHEV「G Premium Package」(画像:三菱自動車)[写真拡大]
三菱自動車は27日、「アウトランダーPHEV」に搭載しているリチウムイオン電池から発熱し、電池セル及び駆動用バッテリーパックの一部に溶損という事象が1件発生したと発表した。
三菱自によると、3月20日に同社販売会社において、登録前の在庫車両を納車準備のため普通充電にて満充電し、翌3月21日まで放置したのち車両を移動させようとしたところ、当該車両が動かず車両周りで異臭がしたため車両下回りを確認した結果、駆動用バッテリーパックの一部に溶損跡がみられたという。
溶損したバッテリーの現物をバッテリーサプライヤーにて確認したところ、搭載されている80セルの電池のうち一つのセルが何らかの原因で過熱し、周辺セルが溶損していた。溶損の範囲は、バッテリーパックの中では80セルを3ブロックに分けて配置しているうちの1ブロックのみだった。
今回の事象に関係したケガや店舗建屋の損傷などはなかった。また、車両についても、バッテリーパックの溶損を除き、車体に損傷はなかったとしている。
当該バッテリーについては、バッテリーサプライヤーへ搬入し、サプライヤーと共同で原因究明に全力をあげているという。溶損の原因として、電池サプライヤーの電池製造ラインにおける不具合の可能性があり、現在確認・調査を進めているという。
今回のバッテリー溶損は販売会社にて登録前に発生した事象。なお、今回以外では、3月21日時点までにおいて溶損及び火災に至る事象は発生していないという。
三菱自は今回の事態を受け、「今回の溶損は、最初の満充電後放置している間に発生した。現在、原因究明活動を鋭意進めているが、今回の事象を踏まえ、原因究明が終わるまでは外部充電及びチャージモードによる利用は控えてほしい」と呼びかけている。
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