【アナリストの眼】Jトラストは金融サービス好調で第3四半期が高進捗率、株価なお上値追い

2013年3月25日 09:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 Jトラスト<8508>(大2)に注目したい。日銀による一段の金融緩和強化の動きが追い風であり、株価は上値追いの展開が期待されるだろう。

 営業貸付、割賦立替、債権買い取り、債務保証など金融サービス事業を主力としている。M&Aや債権承継の積極活用で業容を拡大し、国内金融分野の日本保証(ロプロが12年3月に武富士の消費者金融事業を承継、12年9月ロプロと日本保証が合併)、パルティール債権回収、西京カード、KCカード(旧楽天KCを11年8月子会社化)、クレディア(12年7月ネオラインホールディングス株式取得に伴い子会社化)、海外金融分野の韓国・親愛貯蓄銀行(12年10月貯蓄銀行認可・営業開始、破綻した未来貯蓄銀行の一部資産・負債を承継)、不動産分野・アミューズメント分野・ITシステム分野のアドアーズ<4712>(12年6月子会社化)、Jトラストシステムなどを置いている。

 今期(13年3月期)の連結業績見通しについては、売上高が前期比2.3倍の560億70百万円、営業利益が同2.1倍の116億19百万円、経常利益が同2.2倍の120億48百万円、純利益が同66.5%減の115億64百万円としている。M&Aや債権承継の効果で、割賦立替手数料、貸付利息、保証料収入、償却債権取立益、その他金融収益などが大幅に増加し、不動産事業の収益改善も寄与する模様だ。過払金請求件数および利息返還金については減少傾向の模様だ。純利益についてはKCカード取得に伴う負ののれん発生益が一巡するため減益見込みとしている。通期予想に対する第3四半期累計(4~12月期)の進捗率は、売上高が72.5%、営業利益が99.7%、経常利益が108.5%、純利益が111.4%となり、経常利益と純利益は超過達成となっている。アミューズメント事業での集客数減少や、韓国・親愛貯蓄銀行への初期投資費用を見込んで会社予想を据え置いているが、通期上振れの可能性が高いだろう。

 株価の動き(12年6月1日付で1株を2株に株式分割)を見ると、12年10月に1000円台に乗せて水準を切り上げる展開が続いている。足元では上げ足を加速して3月21日に2344円、22日に2360円まで上値を伸ばした。日銀による一段の金融緩和強化を好感する動きだろう。3月22日の終値2312円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS186円15銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円で算出)は0.3%近辺、実績PBR(前期実績のBPS798円17銭で算出)は2.9倍近辺である。

 足元で上げ足を加速したため目先的には過熱感を強めているが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の展開だろう。日銀による金融緩和強化が追い風であり、M&A効果も評価して、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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