【アナリストの眼】アスカネット福田幸雄社長に近況を聞く

2013年3月18日 09:25

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■注目のエアリアルイメージング事業は素材や加工方法などを工夫しながら量産技術確立に向け開発を進める

  アスカネット <2438> (東マ)の福田幸雄・代表取締役社長CEOに、今期(13年4月期)の業績見通しと新規分野の事業戦略を聞いた。

  葬儀社向け遺影写真加工関連のメモリアルデザインサービスと、オリジナル写真集製作関連のパーソナルパブリッシングサービスを主力としている。遺影写真は葬儀関連、写真集製作はウエディング関連を主力市場としており、景気変動の影響を比較的受けにくいため安定収益源となっていることが特徴だ。また新規分野のエアリアルイメージング事業では、空中結像技術を用いた新ディスプレイの開発・量産化を推進している。

  3月7日に発表した第3四半期累計(12年5月~13年1月期)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比0.2%増、営業利益が同19.4%減、経常利益が同18.8%減、純利益が同12.8%減だった。セグメント別に見ると、メモリアル関連は同0.1%増収、同0.7%営業増益、パーソナル関連は同0.3%減収、同25.8%営業減益、開発中のエアリアル関連は売上高13百万円、営業損失51百万円だった。メモリアル関連では葬儀施行件数の減少やハード機器買い替え需要の減少、パーソナル関連では海外向けの苦戦や減価償却費などの増加がマイナス要因だった。ただし福田幸雄・代表取締役社長CEOによると「メモリアル関連は期前半の葬儀施行件数が例年に比べて少なかったが第3四半期(11月~1月期)は回復した。パーソナル関連もほぼ計画水準」としている。

  通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比5.5%増の47億円、営業利益が同18.0%減の6億03百万円、経常利益が同18.7%減の6億円、純利益が同14.4%減の3億65百万円としている。減価償却費や販管費の増加が減益要因となる模様だ。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.4%、営業利益が82.9%、経常利益が84.0%、純利益が84.4%である。利益面の進捗率が高水準だが、季節要因で第3四半期がピークとなる傾向が強いとして通期見通しを据え置いた。福田幸雄・代表取締役社長CEOは通期見通しについて「葬儀施行件数は第3四半期から回復傾向を強めて通常ペースに戻っている」「国内パーソナル関連は減価償却費や広告宣伝費が増加するが、サンプルブック配布、一般消費者向け新ソフトウェア投入、写真愛好家向け展示会出展などが寄与して好調である」「エアリアル関連の研究開発費は想定を下回る模様」としている。足元の円安効果も寄与する模様であり、通期上振れの可能性がありそうだ。

  来期(14年4月期)については、主力のメモリアル関連で通期ベースでの葬儀施行件数が例年並みに回復することが期待される。さらに福田幸雄・代表取締役社長CEOは「フォトブックが見直されて流行の兆しを見せており、国内パーソナル関連でのプラス要因となりそうだ」としている。

  注目のエアリアルイメージング事業に関して、福田幸雄・代表取締役社長CEOは「演出用途などのニーズが高い模様で、エンタテインメント関連などから試作品の引き合いが増加している。量産価格を引き下げるために、素材や加工方法などを工夫しながら量産技術確立に向けて開発を進めている。量産技術確立については来期中に目途を立てたい」としている。エンタテインメント関連以外でも自動車関連、飲食店舗関連、ATM関連、照明関連などにも需要が広がる可能性がある模様だ。早期の量産技術確立を期待したい。

  株価の動きを見ると3月上旬に動意付く形となり、3月7日には793円まで上昇して12年10月の戻り高値739円を上抜けた。短期的な調整が一巡して、第3四半期累計の高進捗率を好感する動きだろう。期末一括配当の権利取りが意識され始めた可能性もありそうだ。3月15日の終値755円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS87円37銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.5%近辺、実績PBR(前期実績のBPS723円34銭で算出)は1.0倍近辺となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸し、強基調へ転換している。また週足チャートで見ると、13週移動平均線および26週移動平均線近辺から反発した。サポートラインを確認した形だろう。指標面での割安感に加えて、エアリアルイメージング事業による中期的な成長期待も強い。上値追いの展開が期待され、12年4月の894円が射程圏に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【株式評論家の視点】サンフロンティア不動産は公募増資発表後の強さを評価できる(2013/03/15)
【相場熟者が答える投資相談】上場2年のカルビー、初値2100円から4倍でいったん売却も(2013/03/15)
急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事