ウットラム社が日本ペイントに対する買収提案を取り下げ

2013年3月12日 20:51

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 日本ペイントは12日、シンガポールの塗料大手ウットラムグループの子会社ニプシー・インターナショナル・リミテッド(NIL社)より、日本ペイントに対する買収提案を取り下げる旨の申し入れを受けたと発表した。

 日本ペイントは、今年1月21日にNIL社から日本ペイント株式に係る大規模買付に関する提案書を受領したため、提案書に記載されたNIL社による株式買付に関し、日本ペイントが2010年5月11日に公表した「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針の継続について」のルールに則り、NIL社に対して大規模買付情報の提供を要請して検討を進めていたが、NIL社による同買付け提案の取り下げに伴い、同買付けに関する大規模買付ルールに則った手続は終了することとなる。

 今後は、ウットラム社の日本ペイントに対する持株比率の引き上げ、ならびに日本ペイントとウットラム社との間のアジアにおける合弁会社の日本ペイントによる将来においてのマジョリティー化につき、ウットラム社との間で新たに協議を開始するという。

 日本ペイントは今回の件について、「当社としては、ウットラム社と当社グループがこれまで以上にパートナーシップを深めることにより、今後も引き続き、当社の企業価値および株主の皆様共同の利益の向上にウットラム社と共に取り組んでいく」とコメントしている。

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