【相場熟者が答える投資相談】トリドールいったん売却も、円安のテーマに乗れず人気圏外

2013年2月6日 12:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 トリドール <3397> を800円で200株持っています。下がってきましたので、どうしたらよいか悩んでいますので、対処方法をよろしくお願いします。

  【答え】 2月6日(水)は11円安の918円と5営業日続落しています。

  焼き鳥店発祥で低価格のセルフ式うどん店『丸亀製麺』にシフトしているトリドールですが、1月31日に今3月期第3四半期決算を発表しました。売上高は524億3400万円(前年同期比15.4%増)、営業利益は52億0400万円(同1.8%減)、経常利益は50億5100万円(同1.3%減)、純利益は25億6300万円(同5.5%増)に着地。本業の儲けである営業利益は小幅ながら減益で年計画に対する進捗率が64.7%と目安となる75%に達しなかったため、業績下ブレ懸念が強まり調整色を強めています。

  株価は、デフレ下で連続最高益を更新する好業績銘柄として、昨年8月1日に昨年来の高値1399円と買われた後、同12月20日安値903円まで調整を挟んで1月31日高値1162円と上昇した後、急速に下げていますので、主力の輸出関連への乗り換えの動きが強まっていると感じられます。週足ではデッドクロスを示現したことで、26週移動平均線が上値抵抗線になった上、月足でも9カ月移動平均線が上値抵抗線にとして意識された感があります。

  昨年9月~11月の既存店売上高は前年同月に比べて減少していましたが、例年12月~3月は上昇していることや、同社は14年3月期は国内140、海外では80~90店と強気の出店を計画しており、来3月期は上向いてくるとの見方もあります。ただ、来3月期の業績見通しが明らかになるまで積極的に買い上がる動きは乏しくなると予想されますので、目先は突っ込み警戒感から24カ月移動平均線を目安に値ごろ感から買われる程度で、小幅のもみ合いに入る可能性があります。目先戻りがあれば、いったん売却もと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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