JCB、フィリピンで市民IDカードと一体のプリペイドカード

2013年2月5日 15:39

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ジェーシービー(JCB)は5日、フィリピン内のJCB加盟店で利用できるプリペイドカードの発行を開始すると発表した。写真はJCBが公開した同カードのイメージ。

ジェーシービー(JCB)は5日、フィリピン内のJCB加盟店で利用できるプリペイドカードの発行を開始すると発表した。写真はJCBが公開した同カードのイメージ。[写真拡大]

 ジェーシービー(JCB)は5日、海外業務を行う子会社ジェーシービー・インターナショナル(JCBI)と、フィリピンのカード会社PVB Card Corporation(PVBCC)が、フィリピン内のJCB加盟店で利用できるプリペイドカードの発行を開始すると発表した。市民IDカードとの一体型で、身分証としての機能も兼ね備える。

 発行開始するプリペイドカード「PVBCC-JCB SBR Card」は、フィリピンのバコール(Baccor)市と提携し、市民IDカードにプリペイド機能を付加したもの。

 市民IDは社会保障給付IDを兼ねており、保有者の顔写真も券面に掲載するため、役所や各種施設などで身分証としても利用できるほか、ATMなどで現金をチャージすることにより、フィリピン国内の全JCB加盟店でプリペイドカードとして利用できるという。

 PVBCCは、2013年末までにバコール市在住市民など約50万人に発行する予定。

 JCBは、PVBCCのほか、大手金融機関のRCBC Bankard、BDO UnibankとJCB加盟店業務について提携し、加盟店ネットワークの拡充に努めている。フィリピンの経済発展を背景としたカード決済市場の成長を見込み、近年は現地在住者向けのJCBカードの発行にも積極的に取り組んでいる。

 今回のPVBCCの発行開始により、フィリピンでJCBブランド付きのペイメントカードを発行する金融機関は、RCBC BankardとBDO Unibankを含めて3社になる。

 JCBは今後、アジアを中心に、クレジットカードに加えプリペイドカードの展開も進めていくとしている。

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