NTTドコモ、ファッション通販のマガシークにTOB dマーケットを強化

2013年1月31日 14:22

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NTTドコモは30日、ファッション通販サイト「MAGASEEK」などを運営するマガシークに対して株式公開買付け(TOB)を実施すると発表した。写真は、MAGASEEKのスクリーンショット。

NTTドコモは30日、ファッション通販サイト「MAGASEEK」などを運営するマガシークに対して株式公開買付け(TOB)を実施すると発表した。写真は、MAGASEEKのスクリーンショット。[写真拡大]

 NTTドコモは30日、ファッション通販サイト「MAGASEEK」などを運営するマガシークに対して株式公開買付け(TOB)を実施すると発表した。同社の子会社化でスマートフォン向けコンテンツ配信・通販サービス「dマーケット」の強化を図る。

 同社によると、買い付け期間は1月31日から3月14日で、最大で発行済み株式の75%取得し、子会社化することを目指す。価格は1株13万5,000円で、買い付け総額は21億円。

 マガシークの株式は、親会社である伊藤忠商事が64.37%を保有している。伊藤忠商事は、39.37%株式については今回のTOBに応募し、残り25%は引き続き保有する方針。

 ドコモは、スマートフォンやタブレット端末向けのコンテンツ配信・通販サービス「dマーケット」を運営している。マガシークの子会社化によって、新しくファッションECサイトを「dマーケット」に立ち上げることを検討しているという。

 マガシークは、「MAGASEEK」事業の2012年3月期の売上高が80億7,000万円。モバイルを日常的に利用する20~30代女性を中心に2012年12月時点で約167万人の会員を持つ。

 ドコモは、約6,000万人を抱える同社の既存顧客基盤との組み合わせで、利用者の利便性や満足度の向上など多くの事業シナジーが期待されるとしている。また、繊維部門で国内最大の総合商社である伊藤忠商事と業務提携を行うことで、商材の仕入れ等での優位性を市場競争力として活かすことができるとしている。

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