【話題】相次ぐ減額に3月期業績に警戒感

2013年1月28日 16:13

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■アベノミクス効果前に欧州、中国不振の影響

  前週、日本電産 <6594> が減額修正で株価急落となったのに続いて、週明け28日(月)にはファナック <6954> が減額から1020円安の1万3550円と安値引けとなった。こうした動きからマーケットでは、今3月期の企業業績に対する警戒感が急速に強まっている。

 両銘柄のコード番号が類似していることは大きい理由にはならないものの、両銘柄とも海外比率が60~80%と高く、欧州、中国経済の低迷の影響を受けていることが大きい。

  11月からの新政権と円安を買った相場では共に値上りしていた後だけに減額修正はモロに響いた。このほかにも今日はハイテク銘柄に値下りする銘柄が目立った。

  マーケットでは、「アベノミクス効果が期待できる前に3月期の業績悪化の洗礼が待ち構えている。これまで、買いついていなければ減額が出ても、さほど下げることはないものの、昨年から円安をハヤして買い上がっていたので反動は大きい。むしろ、内需関連銘柄のほうがリスクは少ないだろう」(中堅証券)という。

  こうした企業業績の悪化を見て、政府はさらにいっそうの円安を容認するのか。あるいは、3月の業績悪化の嵐が通り過ぎるまで様子見するのか。当面はマーケットと政策当局の探りあいとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題】半導体製造装置BBレシオ改善(2013/01/27)
【アナリストの眼】注目される米FOMC後の為替、業績懸念で波乱も(2013/01/27)
【相場熟者が答える投資相談】東北電力は短期の戻りあっても活断層問題響き中期期待無理(2013/01/27)
【注目のリリース】ユビテック:コスト削減や円安効果で上期の赤字半減へ(2013/01/27)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事