新政権ご祝儀も加わり日経平均1万円も、相場の基調は変わった=犬丸正寛の相場展望

2012年12月14日 16:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  来週(17日~21日)は、『新政権の下での新しい経済政策を買う相場展開』だろう。最終的には16日(日)投票結果待ちながら自民党の勝利はほぼ間違いないものとみられるからだ。

  言うまでもなく、民主党政権から自民党政権に代わることで経済はデフレからインフレに大きく変わる。マーケットでは、「安倍総裁は日銀総裁を代えてでも金融緩和をやると言い切っておられるのだから、安倍新政権となれば日銀総裁の交代が予想されるし、財務大臣にもそうとうの大物が起用されるのではないか。ブレーンにも積極的経済政策で著名な人の名前が挙がっている」(株式評論家・海老原紀雄氏)との見方だ。最近の外国人投資家の日本株買いの背景にも、日本のこうした積極経済政策への期待と評価があるという。

  したがって日経平均の1万円台乗せは当然との受け止めとなっている。ただ、短期的には上昇スピードが速く、新政権誕生を先取りしているところもある。このため、「新政権ご祝儀相場」で1万円に乗せたあとに一服となる可能性はある。

  これまで、悪材料視されてきたことは、ほとんどが好材料に変わる期待のあることから相場の基調は「上昇」へ変わったことは間違いないだろう。外交における中国問題においても新政権のパワーによって一気に修復に向かう可能性もあるだろう。思い切って言うなら、先行き、自民党政権による「陰」の部分が問題となるまでは強い相場が続くとみられる。日本株は長いモミ合いから本格反騰期を迎えている。「株を持たないことによるリスク」が言われ始めるだろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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