【編集長の視点】タカラバイオの株価動き弱い、山中教授受賞式も材料出尽し感

2012年12月11日 11:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  タカラバイオ <4974> (東マ)は、5円高の747円と小幅反発して始まったあと22円安と下げている。前日10日(日本時間11日0時30分)に山中伸弥京都大学教授が、スウェーデン・ストックホルムでノーベル授賞式に臨み、生理学・医学賞を受賞、テレビ各局、新聞各紙でこの授賞式の模様が伝えられたが、受賞対象となったiPS細胞開発の関連株人気は不発で、利益確定売りが優勢となっている。同様に関連株人気が続いたコスモ・バイオ <3386> (JQS)も、4900円安の12万9100円と続急落している。

  タカラバイオは、京都大学の特許を管理している「iPSアカデミアジャパン」からライセンスを受け、iPS細胞の作成受託サービスを展開しており、株価は、昨年10月の山中教授のノーベル受賞決定とともに窓を開けて年初来高値1010円までわずか半月で2.4倍化の短期大化けを演じた。

  コスモ・バイオも、再三のストップ高を交えて同高値20万3500円まで2.9倍化したことから、関連株買いは、両社株にとどまらず、新興市場の再生医療関連の大手製薬株や新興市場のジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> (JQG)、セルシード <7776> (JQG)、さらにiPS細胞自動培養装置関連の日立製作所 <6501> 、日本光電 <6849> 、川崎重工業 <7012> 、島津製作所 <7701> 、ニコン <7731> などにまで物色が波及、全般調整相場のなかで逆行高セクターとして存在感を高めた。

  タカラバイオの株価は、その後、急騰幅の半値押し水準となる663円まで調整、米国企業への難病遺伝子検出の特許供与などを手掛かりに100円超幅のリバウンドをし三角保ち合いとなっている。授賞式前のテレビ・インタビューで山中教授は、iPS細胞の研究について「いま折り返し点を過ぎたところ。前半の基礎研究から後半の臨床研究・開発に入る」と実用化への進展を示唆しており、12月16日投開票の衆議院選挙後に全般相場が再波乱となった場合は、10月の急騰相場再現も想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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