【相場熟者が答える投資相談】帝人は「二番底」待って買い増しを、炭素繊維の成長性に期待

2012年12月8日 13:12

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 帝人 <3401> を250円で2000株持っています。少し戻る場面もありましたが、今後の見通しと対処方法についてお願いします。

  【答え】 12月7日(金)は3円安の190円と反落しています。

  2日付の日本経済新聞朝刊が「同社は鉄より軽くて強度の高い炭素繊維を世界で初めて自動車向けに量産する。米国に約300億円を投資し、2015年までに生産能力を4割拡大する。米ゼネラル・モーターズ(GM)が量販車種に採用する計画で、帝人はGMへの主力取引企業として契約を結ぶ」と伝えたことを材料視。3日に高値203円と買われましたが、上げ一服でもみ合いとなっています。

  足元の業績、景気減速により素材事業全般の販売が下振れしたことや、ヘルスケア事業の医薬品分野における薬価改定が影響し、今3月期売上高は7700億円(前期比9.9%減)、営業利益は250億円(同26.6%減)、経常利益は200億円(同41.7%減)、純利益は30億円(同75.0%減)と大幅減益を見込んでいます。

  株価は、3月27日につけた年初来の高値297円から11月13日に年初来安値156円まで調整を挟んで上昇し上げ一服。9カ月移動平均線が上値抵抗線として意識された感はあります。車向け炭素繊維は鉄と比べて強度が10倍で、コストが2倍弱まで縮まるもようで、中長期では期待感はあるものの、業績に寄与するのはまだ先。目先はもみ合いが続くと予想されます。年初来安値に接近する場面では二番底形成と見て底値買い増しも考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【株式評論家の視点】インフラ関連株人気に乗る栗本鉄工、需給も好転で新展開を狙う(2012/12/05)
【アナリストの眼】TKC、クラウドサービス拡充などが寄与、株価ダブル底(2012/12/05)
急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事