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コニカミノルタ、ドイツの大手照明関連測定器メーカーを買収
コニカミノルタホールディングスは3日、同社グループにおいて光学部材および産業用・医用測定機器の製造販売を行うコニカミノルタオプティクス(コニカミノルタOP社)が、ドイツの大手照明関連測定器メーカーInstrument Systems GmbH(本社:ドイツ・ミュンヘン、以下IS社)を買収したと発表した。
今後IS社はコニカミノルタOPの連結対象子会社となり、開発、生産、販売機能はそのままドイツのミュンヘンおよびベルリンにて維持・継続する。また商品ブランドもIS社のブランドを継続使用する予定。
コニカミノルタグループは今年4月に光学系事業分野の組織再編を行い、デジタル家電やパーソナルコンピューター関連等の偏った製品領域への部品供給ビジネスから脱し、今後の市場成長が見込まれる領域に焦点を当てた事業ユニットの集合体として、安定的に高収益性を維持できる組織へのシフトを進めている。
コニカミノルタOP社の産業用測定機器部門は、従来よりディスプレイ・光源色測定におけるトップメーカーとして、照度計のみならず、ホワイトバランス測定で業界のスタンダードモデルとなっている「ディスプレイカラーアナライザーCA-310」など、長きにわたり高品質な製品を提供してきた。
一方、IS社は、分光器や輝度計など光測定器の上級機種を中心に世界的に高い評価を獲得しており、特にLEDを含む照明業界において、その技術力、営業力に強みを持つ同分野のトップ企業。また近年はディスプレイ測定分野においても高性能の最上位セグメントでシェアを伸ばしている。
コニカミノルタは、今回のIS社の買収により、既にNo.1のシェアを有するディスプレイ測定分野でのラインアップ拡充、さらには急拡大しているLED光源および今後の大きな成長が見込まれる有機EL光源といった照明分野も含む総合的な光源色測定においてトップポジションを保持し続けることができると考えているという。
加えて、有機ELを始めとした次世代照明の機器および部材に関連する事業と、この光源色測定事業とのより大きなシナジーにも期待しており、まさにコニカミノルタグループの成長戦略と方向性を一にした企業買収と位置付けているという。
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