日清味の素アリメントス社のブラジル新工場が稼働

2012年11月13日 12:55

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新工場(写真:日清食品ホールディングス)

新工場(写真:日清食品ホールディングス)[写真拡大]

  • 新工場の立地場所(画像:日清食品ホールディングス)

 日清食品ホールディングスは13日、同社と味の素とのブラジルの合弁会社である日清味の素アリメントス社のブラジル北東部における新工場「ペルナンブーコ工場」が稼働したと発表した。

 新工場の稼働により、高成長を続けるブラジルの即席麺市場でさらなる事業拡大を図るとともに、隣国アルゼンチンへの輸出拡大を目指す。

 日清味の素アリメントス社は1975年の設立以来、ブラジルにおいて即席麺の市場定着に貢献してきた。2011年時点で約6割のトップシェアを誇り、従来は南部のサンパウロ州にイビウナ工場を有していた。

 イビウナ工場はブラジル南部に立地しているため、北東部では近隣に工場を持つ地場メーカー等による価格競争の影響からシェアは全国平均を下回る状況だった。しかし、今回の新工場建設によって最大市場での物流費などのコスト競争力を強化し、エリアマーケティングを強化することで最大市場での更なるシェア拡大を図り、ブラジル国内での事業基盤を更に強固なものにする。

 また、従来のイビウナ工場は、増加を続ける国内市場への供給の必要からアルゼンチンでの展開が難しい状況だった。今回の新工場建設によって、イビウナ工場には新たに生まれる生産余力を積極活用し、アルゼンチンへの輸出拡大を図る。

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