【相場熟者が答える投資相談】昭和シェル、24ヶ月線・600円までの戻りを想定、買増し可

2012年11月7日 13:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 昭和シェル石油 <5002> を550円で200株持っています。今後の見通しと対処方法をお願いします。

  【答え】 11月7日(水)は16円高の487円と続伸しています。11月2日付でSMBC日興証券が投資判断を「3」(アンダーパフォーム)から「1」(アウトパフォーム)に格上げ、目標株価を450円から700円に引き上げたことを好感したほか、5日にガソリンスタンド(給油所)などを運営する双日子会社の双日エネルギー(東京・港)を2013年1月31日付で買収すると発表したことを材料視した買いが入っています。

  足元の業績、今12月期第3四半期売上高は1兆9220億0400万円(前年同期比7.5%減)営業損益は2億9100万円の赤字(同635億8900万円の黒字)に着地。SMBC日興証券では、販売構成の好転や効率改善から太陽光パネル部門の収支が改善。7月に導入された再生エネルギー買取制度の買取価格が42円/kWと高水準になったことから、需要家が国産品を選好する傾向が強まり、国内販売の採算性が確保される状況になりつつあると指摘している。

  株価は、震災後の11年4月高値912円から本年9月6日の年初来安値376円まで調整。今12月期営業利益80億円(前期比86.7%減)予想を織り込んだ形で上昇してきています。PBR0.81倍と割り負け、配当利回り3.8%と利回り妙味もソコソコあるほか、再生エネ買取制度開始で来13年12月期増収増益が観測されており、24か月移動平均線(現在600円程度)を目安に上昇する可能性があります。押し目で買い増しもと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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