【相場熟者が答える投資相談】安川電機は下値限定的ながら基調は戻り売り、売却も

2012年10月31日 11:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 安川電機 <6506> を630円で1000株持っています。最近上昇していましたが、また下げてきましたので、見通しをよろしくお願いします。

  【答え】 30日(火)は1円安の550円と小幅ながら6営業日続落しています。10月17日に同社は9月中間期決算を発表しました。下方修正し一転減益予想となったものの、クレディスイス(CS)証券が悪材料の出尽くしと指摘し、投資判断を「OUTPERFORM」継続で、目標株価650円としたことを好感し、18日高値603円と急伸した後、戻り待ちの売りに押される展開となっています。

  半導体製造装置や工作機械などに使うサーボモーターなどがの制御機器の需要が中国などで減速していることが響き、9月中間期営業利益は前年同期比33.6%減の61億3900万円に着地。通期営業利益は従来予想の160億円(前期比8%増)から130億円(同12%減)に減額しました。CSでは、業績ボトムが第2四半期ではなく、第3四半期へズレ込んだと観測。想定以上にコスト削減を強化しているを踏まえ、営業利益130億円は保守的と見ています。

  株価は、10年4月高値889円、12年3月高値1007円、本年3月19日の年初来高値813円と買われ三尊天井を形成した感があります。9月6日には480円の年初来の安値と調整し、下値支持線として意識される昨年11月安値511円をいったん下回りましたので、基本的には戻り売りが賢明と見ます。10月29日付で野村証券が投資判断を「ニュートラル」から「Buy」に格上げ、目標株価を630円から740円に引き上げましたが、反応は限定的で9カ月移動平均線が上値抵抗線として意識された感があります。スマートグリッド関連銘柄であることから、500円前後が下値になる可能性はありますが、多少戻る場面があれば、売却を考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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