【話題】新OS・ウインドウズ8登場で何が起きる

2012年10月29日 10:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■日本では世界最多250機種の搭載パソコン、スマホに対抗

  米マイクロソフトは10月26日、新OS(基本ソフト)である「ウインドウズ8」の販売を全世界で開始した。特徴としては「パソコンとタブレット(多機能携帯端末)の利点を併せ持つ端末を作ることが可能になり、両方を持ち歩くユーザーの不便さを解消できる」としている。ライセンス販売数が6億を超えた前OS「ウインドウズ7」顧客のアップグレードを中心に、新規顧客の獲得も広げたい戦略のようだ。

  「ウインドウズ8」の発売に伴って日本では、世界で最も多い250機種の「ウインドウズ8」搭載パソコンが合計13社から登場する模様で、東芝 <6502> 、NEC <6701> 、富士通 <6702> 、パナソニック <6752> 、ソニー <6758> など日本のパソコンメーカーは、タブレットとしても使用できるノートパソコンを年末商戦の目玉に据えているようだ。

  そして今回の「ウインドウズ8」の発売をきっかけとして、世界的に低迷するパソコン需要の回復に繋がることを期待したいが、スマートフォン(多機能携帯電話)だけでなくタブレットの分野でも、米アップルなど海外メーカーの存在感が圧倒的に強いだけに、日本のパソコンメーカーの販売台数回復に繋がるかどうかは不透明だろう。

  米マイクロソフトが「ウインドウズ8」を搭載して自社開発した新型タブレット「サーフェス」については、日本メーカーへの配慮などで日本での発売が見送られた模様だが、米アップルの「アイパッド」「アイパッド・ミニ」、米グーグルの「ネクサス7」、米アマゾンの「キンドル・ファイアHD」、韓国サムスン電子の「ギャラクシータブ7.7プラス」などのタブレットとともに、年末商戦での販売競争が激化しそうだ。

■年末商戦&師走相場で関連銘柄に活躍期待

  販売競争が奏功して結果的に市場が拡大し、海外メーカーのタブレットだけでなく、日本メーカーのタブレットやパソコンの販売台数増加に繋がれば、株式市場ではパソコン関連、電子部品関連、半導体関連など、関連銘柄に対する注目度が増すだろう。米アップルなど海外メーカーのスマートフォンやタブレットに需要がシフトし、パソコンブームが過去の話となった個人ユーザー層をパソコン回帰の流れに取り込めるか、企業など法人ユーザー層の買い替え需要を取り込めるかなどがポイントになりそうだが、年末商戦の動向には注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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