もうしばらく短期ゲームは続く=犬丸正寛の相場展望

2012年10月5日 17:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■銘柄選びは好材料より「悪材料のない銘柄」、「モミ合い銘柄」

  日経平均は短期的には、去る、3日の場中安値8729円で底を打ち戻りに転じている。週末には9000円回復も期待されたものの、連休を控えていることから大台回復は成らなかった。改めて、来週に挑戦だろう。

  しかし、仮に、9000円を回復したからといって、一直線に上値を追うことも期待薄だろう。9月中間期決算発表が控えている。現在、決算発表の進んでいる2・8月期決算ではセブン&アイ・ホールディングス <3382> 、ダイエー <8263> 不振が目立つようになっている。海外要因を直接的に受けないこれら内需関連にして悪決算で株価急落だから、欧州、中国の影響をまともに受ける輸出関連銘柄はよいはずがないだろう。うっかり買うことはできないことは多くの投資家は承知している。

  とくに、直近に発表された日銀短観では実体経済が悪化に向かっていることを現している。こうしてみると、3・9月期決算の発表が本格化する前の「嵐の前の静けさ」状態だろう。

  ただ、決算発表までしばらく時間があるため、「短期ゲーム」は続行が予想される。その場合の銘柄選びは、「好材料が見込めなくてもよく、悪材料の出ないであろう銘柄」、「チャートでモミ合っている銘柄」あたりが狙われることになるだろう。いずれにしても、黒い台風の雲が迫っているため、降雨でゲーム終了となることは頭に入れておきたい。深追いしないことが肝要だろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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