豊田通商、アルゼンチンのリチウム開発プロジェクトに出資

2012年9月26日 12:35

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プロジェクトサイトの位置図(画像:豊田通商)

プロジェクトサイトの位置図(画像:豊田通商)[写真拡大]

 豊田通商は26日、アルゼンチン・オラロス塩湖のリチウム資源開発会社の株式25%を取得すると発表した。

 今回、アルゼンチン・フフイ州より開発許認可・採掘権取得を受け、シンガポールの特定目的子会社及び持株会社を通じて、資源開発会社の株式25%を取得する。株式取得に関する契約書は今後締結を予定している。

 なお、豊田通商は、日本企業として初めてリチウム開発プロジェクトに出資した企業となる。当該プロジェクトの開発資金はみずほコーポレート銀行より融資を受ける予定であり、その一部については、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の債務保証の付与が決定されている。

 今後、2012年10月に、オラロス塩湖からかん水を汲み上げ精製する工場の建設に着手し、2014年2月から生産を開始する予定で、炭酸リチウム年間17,500トンの生産を目指す。

 また、豊田通商は当該プロジェクトの生産物である炭酸リチウムの100%販売代理権の取得も予定しており、将来に向けてリチウムの上流から下流までのサプライチェーン構築を目指していく。

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