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楽天がアイリオ生命を子会社化
楽天が、同社の持分法適用関連会社であるアイリオ生命保険(アイリオ生命)の株式を、複数の既存株主から譲り受けることに合意し、各既存株主と株式譲渡契約を締結したと発表。アイリオ生命に対する議決権所有割合は、現在の33.9%から87.8%に上昇し、アイリオ生命を連結子会社として扱うことになる見込みだという。
日本におけるNo1.インターネット・ショッピングモールである「楽天市場」を運営する総合インターネットサービス企業である楽天が、同社子会社を通じて生命保険募集業務を開始したのは平成19年1月。その後、平成21年4月からはアイリオ生命の保険商品の販売を開始し、現在では42社138商品の生命保険・損害保険商品の取り扱いを行うところにまで事業が拡大している
楽天とアイリオ生命は、これまでもインターネット対応型の新商品開発に取り組んでおり、平成23年9月には医療保険3商品を共同開発、楽天グループが運営する「楽天の保険」サイトにおいて販売を開始する等、緊密な協力体制を構築していた。一方、情報提供・取引手法の多様化やテクノロジーの高度化を背景として、生命保険分野におけるインターネットの活用は、今後更に拡大していくことが予想されており、こうした環境に対応するために今回の連結子会社化を決定した。
近年は縮小傾向にあるものの、世帯加入率は90%にも上り、約40兆円と世界有数の巨大市場である日本の生命保険市場。インターネットを主たる販売チャネルとした生命保険が誕生したことで、その商品も多様化している。今回の子会社化でさらにその傾向は進むであろう。加入者にとってより身近なものとなり、有益な商品が多く登場することを期待したい。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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