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【アナリストの眼】バリューコマース、自己株買いで動意、業績も評価できる
【今、この銘柄】
アフィリエイト型(成果報酬型)ネット広告大手のバリューコマース <2491> (東マ)の株価は自己株式取得を材料視して動意付いている。短期的な材料だけでなく好業績見通しも評価したい。
8月22日、東証マザーズ市場から東証1部市場への市場変更を申請したと発表した。さらに23日には、自己株式取得によってヤフー <4689> の連結子会社となり関係を強化すると発表した。自己株式取得は8月24日の立会外買付で上限5000株(売り注文がなく取得なしで終了)、市場買付で上限2万1000株、取得価額総額の上限6.5億円、取得期間8月27日~11月30日としている。
業績は好調な模様だ。今期(12年12月期)連結業績の会社予想(5月8日に上方修正)は、売上高が前期比16.2%増、営業利益が同16.5%増、経常利益が同21.9%増、純利益が同35.2%増の増収増益見込みで、配当は年間1000円(第2四半期末450円、期末550円)の予想である。アフィリエイトマーケティングサービス事業(成果報酬型ネット広告)は金融や旅行分野を中心に広告出稿が好調で、ストアマッチサービス事業(ヤフーショッピング内の広告主向けクリック課金型ネット広告)も順調な模様である。第2四半期累計(1~6月期)は、前年同期比21.9%増収、同5.0%営業増益となり、通期会社予想に対する進捗率は売上高が49.4%、営業利益が46.1%、経常利益が48.6%、純利益が46.7%と概ね順調な水準である。
株価の動きを見ると、8月22日の東証1部への市場変更申請、および23日の自社株式取得の発表を好感して動意付き、9月6日には年初来高値となる3万4500円まで上昇した。7日の終値3万4450円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3158円18銭で算出)は11倍近辺、今期予想配当利回りは2%台後半、そして実績PBR(前期実績の連結BPS2万4028円80銭で算出)は1.4倍台となる。
8月22日終値2万3670円から9月6日終値3万4500円まで、約2週間で約45%上昇しただけに過熱感も強いが、自己株式取得(8月27日~31日で7260株取得)が目先的な支援材料であり、上値を追う可能性があるだろう。さらに月足チャートで見ると、2万円台での長期モミ合い展開から上放れの兆しを見せている。好業績見通しも評価すれば、短期調整を挟みながら一段高の可能性もありそうだ(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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