【アナリストの眼】生化学工業、業績上ブレ可能性で株価強調続く、「アルツ」好調

2012年9月5日 09:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  関節機能改善剤「アルツ」が主力の生化学工業 <4548> は、株価が強基調の展開で年初来高値を視野に入れている。通期業績上振れの可能性が支援材料であり、関節疾患関連は高齢者の増加に伴って市場拡大が予想されるため中期的な収益拡大期待にも注目したい。

  今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)連結業績は、売上高が前年同期比2.5%減の67億27百万円、営業利益が同46.6%減の8億78百万円、経常利益が同36.9%減の10億28百万円、純利益が同35.7%減の6億69百万円だった。薬価引き下げの影響、研究用試薬事業の廃止、研究開発費の増加が減収減益の主因だが、国内の「アルツ」や米国向けの「スパルツ」の販売数量は増加した模様だ。

  通期については前回(5月10日公表)の会社予想を据え置き、売上高が前期比1.4%減の267億円、営業利益が同43.7%減の26億円、経常利益が同35.0%減の31億円、純利益が同32.7%減の22億円としている。薬価引き下げの影響に加えて、研究開発費や減価償却費の増加により減収減益となる模様だ。ただし、通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.2%、営業利益が33.8%、経常利益が33.2%、純利益が30.4%と高水準であり、上振れの可能性があるだろう。配当も年間25円(第2四半期末12.5円、期末12.5円)の予想を据え置いた。

  株価の動きを見ると、6月4日に年初来安値751円を付けたが、その後は戻り歩調の展開となり、8月30日には907円まで上昇する場面があった。足元でも、戻り高値圏の870円~900円近辺で推移している。4日の終値882円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS38円73銭で算出)は22~23倍近辺、今期予想配当利回りは2%台後半、実績PBR(前期実績の連結BPS1021円24銭で算出)は0.8倍台となる。

 日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートする上昇トレンドで、週足チャートで見ても26週移動平均線を突破して強基調の展開となっている。3月21日に付けた年初来高値940円は視野に入っており、短期的な調整を挟みながら上値を試す展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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