【アナリストの眼】キムラユティ、中期重点戦略奏功で2ケタ増益、株価好業績見直し

2012年9月2日 16:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

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  ロジスティクスサービスを展開するキムラユニティー <9368> は、ニューロジスティクスサービスでの新規顧客獲得など、中期重点戦略が奏功して業容は順調に拡大している。株価は年初来高値圏であり、好業績を評価して上値追いの可能性があるだろう。

  今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)の連結業績は、売上高が前年同期比13.9%増の96.6億円、営業利益が同37.4倍の1.76億円、経常利益が同8.0倍の2.32億円、純利益が1.37億円(前年同期は1.11億円の赤字)だった。主力の物流サービス事業は同19.0%増収だった。震災影響が一巡して自動車関連の需要が回復し、ニューロジスティクスサービスの拡販や中国(天津と広州)での受注拡大も寄与した。

  通期見通しについては前回(4月27日公表)の会社予想を据え置いた。売上高が前期比4.7%増の400億円、営業利益が同10.6%増の14.2億円、経常利益が同11.6%増の15.7億円、純利益が同32.8%増の9.4億円の増収増益見込みとしている。配当についても年間20円(第2四半期末10円、期末10円)の予想を据え置いた。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が24.2%、営業利益が12.4%、経常利益が14.8%、純利益が14.6%となる。やや低水準だが、第1四半期にはニューロジスティクスサービス拡販のための先行費用が発生したことや、新規受注効果などで期後半に向けて需要が増加傾向を強めることを考慮すれば、ネガティブ材料とはならないだろう。

  株価の動きを見ると、徐々に上値下値を切り上げる展開で、8月24日には3月21日に付けた年初来高値780円にツラ合わせした。足元も高値圏で推移している。31日の終値772円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS77円88銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回りは2%台半ば、実績PBR(前期実績の連結BPS1724円14銭で算出)は0.4倍台となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線が下値を支えて上昇基調であり、週足チャートで見ると750円近辺での中段保ち合いを経て上昇基調の形となっている。指標面に割安感がある一方で、テクニカル面での過熱感はなく、短期的な調整を挟みながら上値を追う可能性があるだろう。物流セクターのため地味な印象だが、ロジスティクスサービス市場は拡大基調が予想されるだけに、好業績を見直す動きが強まるだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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