『景気・経済より政局優先で閑散相場』の展開か=犬丸正寛の相場展望

2012年8月31日 16:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

来週(9月3日~7日)は、『景気・経済より政局優先で閑散相場の展開』となりそうだ。9月8日の国会会期末を待たずに政治は空白状態に陥っている。

来週(9月3日~7日)は、『景気・経済より政局優先で閑散相場の展開』となりそうだ。9月8日の国会会期末を待たずに政治は空白状態に陥っている。[写真拡大]

■本当は新政権で一刻も早く日本再生必要

  来週(9月3日~7日)は、『景気・経済より政局優先で閑散相場の展開』となりそうだ。9月8日の国会会期末を待たずに政治は空白状態に陥っている。21日に民主党、26日に自民党の代表選挙を控え、政治家は経済のことよりわが身のことでいっぱいだろう。

  GDPの伸びが鈍り、これから消費税引上げの影響も心配され、今年暮れから来年には倒産が増えるだろうと懸念されている。本当に日本のことを思えば、新政権のもとで1日も早く日本再生を目指すべきだろう。

  アメリカも共和党の大統領選挙候補にロムニー氏が決まった。こちらも、選挙モード突入だ。選挙のことでいっぱいだろう。金融緩和策も今、出し尽くしてしまうより新政権後のために取っておきたいところだろう。

  かくして、日米とも大きくは動き難い状況。日経平均は、結局、26週線を抜いて、期待された「買い転換」は成らず、週末にかけて急反落した。来週は手掛かり難の中、個別物色の展開だろう。ただ、売方(空売り)は既に輸出株も下げたあとだけに本格的に売りを仕掛けるタイミングでもなさそうだ。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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