【アナリストの眼】アイセイ薬局、薬価改定・人件費増吸収し業績堅調、株式分割

2012年8月23日 10:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

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  関東や東海などを中心に調剤薬局をチェーン展開するアイセイ薬局 <3170> (JQS)は10日、株式分割、株式分割に伴う配当予想の修正、および今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)連結業績を発表した。

  第1四半期の売上高は99億78百万円、営業利益は2億59百万円、経常利益は2億40百万円、純利益は82百万円だった。薬価改定の影響や新卒薬剤師の大量採用による人件費増加を店舗数の増加で吸収した模様だ。調剤薬局の店舗数は新規出店やM&Aなどにより230店舗(純増数16店舗)となった。介護福祉事業は順調に推移している模様だ。

  通期見通しについては前回(5月14日公表)の会社予想を据え置き、売上高が前期比11.1%%増の420億70百万円、営業利益が同5.2%増の20億円、経常利益が同2.1%増の17億62百万円、純利益が同6.3%増の8億40百万円としている。風邪や花粉症などの影響で下期偏重の傾向が強いとしている。店舗数増加や人材採用など、事業規模拡大や収益力強化に向けた施策は順調に推移している模様だ。

  第1四半期の進捗率を見ると、通期予想に対しては売上高が23.7%、営業利益が13.0%、経常利益が13.6%、純利益が9.8%となり、利益面の進捗率が低水準である。しかし第2四半期累計(4~9月期)に対しては売上高が50.9%、営業利益が65.6%、経常利益が76.7%、純利益が62.6%と高水準であり、第2四半期累計に関しては上振れの可能性がありそうだ。

  なお、8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。これに伴って配当についても、前回の年間111円を今回の55円50銭(期末一括55円50銭)に修正した。

  株価の動きを見ると、4月13日には5900円まで上昇する場面があったが、足元では概ね4000円台で推移している。22日の終値4600円を指標面で見ると、今期予想連結PER(株式分割前の会社予想連結EPS736円84銭で算出)は6~7倍近辺、今期予想配当利回り(株式分割前の111円で算出)は2%台、実績PBR(前期実績の連結BPS3175円45銭で算出)は1倍台半ばとなる。

  11年12月の新規上場から約8カ月が経過して、株価の落ち着きどころが徐々に定まってきたようだ。ただし10日に発表した株式分割や第1四半期業績を好感して、足元では強含みの展開となっている。予想PERには割安感があり、第2四半期累計業績の上振れの可能性、中期的な収益拡大期待なども考慮すれば、高値圏への回帰や上値を試す展開も可能だろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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