地合い軟調でも動きの強い銘柄を、ランキング上位株からピックアップ=田北知見の銘柄ウオッチ

2012年8月10日 16:46

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

私の家では、夏季に入っても節電・節約ということでクーラーを使っていなかったのだが、7月下旬あたりから、さすがの暑さには勝てず、ついに空調のスイッチを入れることにした。

私の家では、夏季に入っても節電・節約ということでクーラーを使っていなかったのだが、7月下旬あたりから、さすがの暑さには勝てず、ついに空調のスイッチを入れることにした。[写真拡大]

  本日(8月10日)の日経平均は前日比87円16銭安の8891円44銭で引けた。先週に比べるとやや持ち直したものの、相変わらず低めで推移している。東証一部業種別株価指数を見ると、石油・石炭製品セクターをはじめ、9セクターが上昇しているのみだ。買い材料も見当たりにくい中、週末や盆休みを前にした手じまい売りに押されている面もあるようだ。

  こういう軟調な時にも買われている銘柄は・・・と、とりあえず東証一部の値上がり幅上位銘柄と値上がり率上位銘柄を見てみた。インターネットイニシアティブ <3774> のように四半期決算の好業績といった材料がある銘柄や、ドクターシーラボ <4924> や国際石油開発帝石 <1605> のような上昇トレンドの好チャート銘柄が買われているようだ。

  ランキング上位株のなかから2銘柄をウォッチしてみた。

★太陽誘電 <6976> (東1)

  セラミックコンデンサーなどを扱っている、太陽誘電 <6976> (東1)を入れる。10日終値は64円高の683円。単位100株。PERは約14.9倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは3月の高値900円台から反落し、以降は凸凹しながらも続落トレンドで来ていたが、7月25日につけた直近安値570円と8月3日につけた581円でダブル底を形成。8月9日に発表した第1四半期(4~6月)決算などの材料もあり、リバウンドに転じたようだ。まずはひとつのフシであり、26週移動平均線でもある、800円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。

★ヤマダ電機 <9831> (東1)

  家電量販店の最大手、ヤマダ電機 <9831> (東1)を入れる。10日終値は315円高の4310円。単位10株。PERは約7.4倍、PBRは約0.8倍と割安水準にある。株価は昨年7月の高値7080円から反落し、続落トレンドとなっていたが、今年7月18日につけた年初来安値3385円で底を打った模様だ。8月9日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は前年同期比2ケタ減収減益だったが、「底を打った」、「悪材料出尽くし」との観測からも買われているようだ。中期で5000円フシまでの戻りを目指す。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

【関連記事・情報】
夏の節電と軟調な地合いから・・・石油・ガス銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ(2012/08/04)
フラミンゴ逃走のニュースから連想して、ガラス・土石セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ(2012/07/28)
IR企業情報&株式投資情報 日本ライフライン(7575・JQS):IRソリューション(日本インタビュ新聞社)(2012/08/07)
IR企業情報&株式投資情報 ピックルスコーポレーション(2925・JQS):IRソリューション(日本インタビュ新聞社)(2012/08/07)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事