キリンHD、国内綜合飲料新会社「キリン株式会社」を2013年1月に設立

　キリンホールディングス（HD）は3日、国内綜合飲料新会社「キリン株式会社」を2013年1月に設立すると発表した。今後の国内綜合飲料事業のさらなる成長に向け、「キリン株式会社」と事業会社（キリンビール社、キリンビバレッジ社、メルシャン社）が一体となり、綜合飲料戦略を加速する。

　キリングループは、長期経営構想において「酒類事業と飲料事業のバリューチェーン全体での連携を強化し、お客様と社会の期待に応える価値の創造をめざす」綜合飲料戦略をこれまで推進しており、一定の成果を収めている。一方、日本の酒類および飲料市場は、今後も厳しい環境が続くものと予想されていることから、国内綜合飲料事業のさらなる成長を目指し、スピード感をもって「ブランドを基軸とした経営」を核とした戦略を推進するために、今回グループ内組織再編を行い、「キリン株式会社」を設立することを決定した。

　なお、この組織再編により、現在のキリンHD社傘下のキリンビール社、キリンビバレッジ社、メルシャン社は、2013年1月に「キリン株式会社」傘下に移管する。

　また、「キリン株式会社」は、キリンHD社子会社であるキリングループオフィス社（キリングループにおける機能分担会社）を組織再編したうえで商号変更した子会社とする予定。新体制への移行に際しての組織再編手法等は、今秋を目処に決定する予定。