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『薄商いの中で戻り試す展開』、上値重くなれば売り方の攻勢も!=犬丸正寛の相場展望
来週(30~8月3日)は、『薄商いの中で戻りを試す展開』とみられる。日経平均は26日(木)に8328円(場中)まで下げ、年初来安値8238円(6月4日)へ90円まで接近した。[写真拡大]
来週(30~8月3日)は、『薄商いの中で戻りを試す展開』とみられる。日経平均は26日(木)に8328円(場中)まで下げ、年初来安値8238円(6月4日)へ90円まで接近した。なんとか踏みとどまったことで、売り方(空売り)が「買戻し」の動きをみせていることから相場は戻りに転じている。
欧州連合(EU)は、危機回避にはあらゆる手段を講ずると強いメッセージを発している。しかし、マーケットでは、「同じような言葉はこれまで何度、聞かされたことか。強い発言のあった時は敬意を表しても本気では信頼されていない。中心的役割のドイツの動向も気になる」(中堅証券)とみている。
このため、相場の戻りが止まり、上値が重くなれば、「売り方」が再攻勢をかけることが予想される。日経平均としては「30日線」の8765円程度を抜くことができるかどうかが見所だろう。
一方、国内要因では4~6月の第1四半期決算発表が本格化する。「円高」が進み、「新興国不安」も台頭し、「復興の遅れ」などから企業業績に楽観できない情勢。決算発表が一巡するまで「買い方」は強気にはなり難いだろう。
しかも、男女ともサッカーで勝利したことから「オリンピック」への関心も高まっている。そこへ、「猛暑と夜更し」が加わって、相場の盛り上がりは期待できないだろう。去る、6月8日を最後に20億株割れ状態の続いている東証1部出来高は、今後、よほどの好材料が出ないかぎり20億株突破は難しいだろう。27日(金)まで出来高20億株割れは34営業日となっている。
「円高」是正が進めば下げの大きい輸出関連銘柄は、もうすこし上値が見込めるだろう。猛暑とオリンピックに関連した銘柄が個別的に物色されることも予想される。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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