【銘柄診断】鹿島建設は東北地方に強み、復興需要本格化で業績は増益幅が広がる方向

　　鹿島建設 <1812> は戻り一波後の調整切り上げの局面が近そう。前２０１２年３月期に営業利益は２９４億円と前々期比７０％の大幅増益を達成した。

　　しかし、前期に大型の瓦礫処理の受注があった反動もあり、今２０１３年３月期は営業利益３００億円と１％増益の見通しで、目先妙味は乏しいとの見方から調整場面に入っていた。

　　同社最大の注目点は東北地域に強い地盤を持っており、震災復興案件による収益貢献の度合いが大きいこと。さらに、瓦礫処理の後の街づくりなどの本格復興でも大型案件の受注確度が高い上、除染分野でも既にモデル事業を受託済みで２０１２年度以降の本格実施でもリードすると思われる。

　　今３月期から復興工事の発注が本格化する見通しにあるため、来２０１４年３月期以降から増益幅が広がっていく可能性が強くなってきている。上昇第二ラウンド入りは時間の問題と思われる。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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