NEC、クラウドサービス中核拠点として都内にデータセンターを新たに開設

2012年7月17日 18:36

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 NECは17日、クラウドサービス提供環境の強化や企業の事業継続、災害対策(BC/DR)ニーズへの対応を目的に、「NEC東京第三データセンター」を設置し、今年12月からサービスを開始すると発表した。

 NEC東京第三データセンターは、クラウドサービスの提供だけでなく、顧客システムの預かりにも対応可能なハイブリッドな主力データセンター。災害リスクが低く、災害時交通規制対象外の立地で、省エネと環境配慮の観点から、都内では最高クラスのPUE1.5以下を目標として設計している。

 停電時に無給油で冷却設備も含め72時間以上給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式(本線予備線受電方式)を含む冗長化された電源設備を設置。NECは、摂氏40度の環境でも動作するサーバなど、省エネ性能の高い機器を用いながらクラウドサービスを提供予定。

 セキュリティ面では、24時間365日の有人監視に加え、生体認証と不正通行を防止するシステムによる厳重な入退室管理を実現しており、FISC発行の『金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準』の設備基準に準拠している。

 また、NEC東京第三データセンターにおいて、サービス受託会社の内部統制に関する国際保証業務基準「ISAE3402」および米国保証業務基準「SSAE16」に準拠した、受託業務(データセンター運用業務)の内部統制保証報告書を取得する予定。

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