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ジェイアイエヌは急続落、3Q業績が順調進捗も「前評価が高かった分だけ期待も裏目?」=浅妻昭治
ジェイアイエヌ<3046>(JQS)は13日、前場65円安の1557円と急続落し、後場も安値圏で推移している。[写真拡大]
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
ジェイアイエヌ <3046> (JQS)は13日、前場65円安の1557円と急続落し、後場も安値圏で推移している。前日12日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)連結決算を発表、連結決算が初作成となるため前年同期比較がないものの、今年4月に上方修正した8月通期業績に対して順調な進捗率を示したが、8月通期業績は、4月の上方修正値を据え置いており、「勝ち組」人気で、通期業績の再上方修正の前評価が強かった分、逆に期待感が裏目に出て、7月9日につけた年初来高値1650円水準で利益確定売りが増勢となっている。
業績の再上方修正期待を高めたのは、7月5日に発表した今年6月度の全店売上高の大幅続伸である。既存店が、前年同月比70.4%増と続伸し、これに新規出店42店舗(退店1店舗)を加えた全163店舗ベースでは2.08倍となり、今期最大の伸びとなった。中核商品の「エア・フレーム」が好調に推移し、新発売したパソコン専用メガネなどの新機能アイウエアも、認知度が向上し着実に伸長していることが要因となった。
このため業績再上方修正は必至として、株価は、年初来高値まで200円幅の急伸を演じた。3Q業績は、経常利益が15億5300万円、純利益が6億2300万円となり、通期業績対比の利益進捗率は、76~74%と目安の75%をクリアした。8月通期業績も、4月の上方修正値を変更しなかったが、純利益は、8億4000万円(前期比2.1倍)と前期の過去最高を大きく更新する。
3Q決算発表で今期業績は、あと第4四半期の3カ月分を残すのみとなるが、7~8月の月次売上高の動向などをウオッチし、期待が裏目のままに終わるのか、再び期待に変わるのか、強弱感の対立が続きそうだ。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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