【銘柄診断】不二越は足下の業績悪の織込み完了は近い、視点は来11月期に

2012年7月10日 13:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  不二越 <6474> は底値探りの低迷相場が続いている。今2012年11月期の営業利益見通しについて150億円から130億円(前期比11%減益)に下方修正されたことをきっかけに、もみ合いを下に離れたもの。

  新興国市場の景気調整が長引き、円高による輸出採算の悪化や販売価格の動向など引き続き厳しい状況が見込まれることが理由。

  ただ、売上げは1750億円と前期比5%増を確保できる模様で、必ずしも状況が悪いわけではない。海外事業拡大に伴う固定費の増加も減益要因になっており、これは来期以降に向けた前向きな投資といえる。

  自動車分野や航空機、発電関連などのエネルギー・インフラ分野の生産、設備投資は今後も堅調に推移、中国ミニ建機市場の回復なども加わり、来2013年11月期以降は業績も回復基調に転じる方向が予想される。

  ここで悪材料を織込んだ後は出直り波動転換が有力で、それを想定した個人投資家の買いが流入しつつある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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