関連記事
セコムと豊田通商、インドに総合病院設立へ
新病院の完成イメージ(画像:セコム)[写真拡大]
セコムは18日、グループ会社でメディカル事業の中核を担うセコム医療システムを通じて、豊田通商およびインドのキルロスカ・グループの3社共同で、「TAKSHASILA(タクシャシーラ) HOSPITALS OPERATING PRIVATE LIMITED」を設立すると発表した。同社を運営母体として、2013年4月に、インド初となる日本企業と現地企業が共同運営する総合病院を、南インド南西のカルナータカ州の州都であるバンガロールに開設する。
今回の案件は、豊田通商が、インドにおけるパートナー会社であるキルロスカ・グループと共に、バンガロールで病床数約300床の総合病院の経営を企画。そこに病院経営のノウハウを持つセコム医療システムが経営参画し、3社の共同運営が実現したもの。「TAKSHASILA HOSPITALS OPERATING PRIVATE LIMITED」の資本金は13億ルピー(20.8億円)で、出資比率はセコム40%、豊田通商25.4%、Kirloskar(キルロスカ)34.6%。
今回インドで開設する総合病院では、セコム医療システムがこれまでに培ってきたノウハウを生かし、高品質で効率的な病院経営を行っていく。また、最新機器と最先端の医療技術を用いた高水準の医療体制を提供し、看護をはじめとした医療スタッフへの教育にも力を入れ、インドにおける従来の病院とは異なるサービスを提供していく。
豊田通商は、2012年4月に医薬品、医療事業全般を推進する専門部署である「ライフ&メディカル事業推進部」を新設し、グローバルネットワークと機動力を生かし、医療機器メーカーへ出資するなど医療関連事業を進めてきた。今回インドにて総合病院事業に資本参加することで、医療事業のノウハウを蓄積すると共に、さらなる事業拡大を検討していく。また、キルロスカ・グループは、グループが持つ幅広いネットワークを活用し、行政との調整をはじめ、土地・建物の整備や人材採用に関する調整などを行う。
来年4月に開業予定の病院は、脳神経外科や整形外科を中心とした総合病院で、現地での交通事故の増加に対応できる外傷(トラウマ)センターも併設される。病床数は288床、主要設備はCT、MRI、X線、内視鏡検査、血管造影検査、トラウマセンター、リハビリセンターなど最新の機器や設備を充実させる。今後は同病院の運営を皮切りに、インドでの積極的な病院展開に取り組んでいく方針。
スポンサードリンク