丸紅、米大手航空機用部品会社を買収

2012年6月14日 13:20

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 丸紅は14日、米大手航空機用部品事業者であるMagellan Aviation Group LLLPの出資持分50%を取得することにつき、同社経営陣及び既存出資者と合意したと発表した。航空市場は、新興国等における需要の伸びや、LCCなど新規航空会社の参入により今後も拡大が見込まれており、航空機整備に必要となる部品に対する需要も増加傾向にあることから、丸紅は今回Magellan社を買収し、航空機用部品事業に参画する。

 Magellan社および傘下の事業会社は、中古機を購入・解体して得たエンジンや部品を必要に応じて修理した上で、航空当局の認定部品として販売する事業、エンジンを含む航空機用部品のリース事業、消耗部品等の販売事業を行っている。同社が販売する部品は、航空会社の機体運航において定期的に必要となる機体・エンジン整備に使用され、整備コスト低減に寄与している。

 丸紅グループは民間航空業界において、旅客機・ビジネスジェット機・航空機用エンジンの販売代理店、航空機関連機材の開発投資や航空機オペレーティングリース、エンジンリース事業、空港グランドハンドリング業務等の提供を行っており、今回中古機解体・部品販売事業に参入することで、航空業界におけるバリューチェーンを確立し、航空業界の活性化、更なる発展に寄与していく考え。

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