【銘柄診断】安田倉庫は同業他社に比べ株価復元力強い、ＰＢＲ０．４倍と割安

　　安田倉庫 <9324> は５月２５日の安値４５８円から急浮上の局面に入ってきた。前２０１２年３月期は営業利益２５億円と、前々期比８％増益を確保。今２０１３年３月期も営業利益２５億５０００万円と２％増益を見込むなど業績は安定した増益基調にある。

　　国内の景気動向が不透明さを増す中、その着実な収益力が見直されている。また倉庫大手各社はなお整理基調にあり、同業他社と比べた同社の株価復元力の強さは注目される。ＰＢＲが０．４倍とかなり割安な水準にあり、出遅れ買いを引き付ける要素となっている。

　　物流事業では輸出入取扱が増加し、倉庫における保管残高も復調傾向にある。また、倉庫施設の拡張などにより国際貨物取扱料や倉庫作業料、保管料なども伸びていることが好業績の要因。

　　日本経済の低成長下で国内物流量全体は伸び悩む反面、中国を始めとするアジア諸国の順調な経済発展を受け、アジア域内の物流量は増大している。今後は海外での事業展開、特に国際的な企業の流通機能全般を一括して請け負うアウトソーシングサービスへの対応を積極化する方針だ。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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