東京ドームは続落も巨人ファン、アンチ巨人が呉越同舟のアノマリーも?!=浅妻昭治

2012年6月1日 09:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

東京ドーム<9681>(東1)は1日、2円安の212円と3日続落して始まっている。ただこのところ、同社株には再び売買高が膨らんできており、プロ野球の巨人軍が勝つと、株価が上昇するアノマリー現象(合理的な説明がつかない例外事態)の再現期待も高まりそうだ。

東京ドーム<9681>(東1)は1日、2円安の212円と3日続落して始まっている。ただこのところ、同社株には再び売買高が膨らんできており、プロ野球の巨人軍が勝つと、株価が上昇するアノマリー現象(合理的な説明がつかない例外事態)の再現期待も高まりそうだ。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  東京ドーム<9681>(東1)は1日、2円安の212円と3日続落して始まっている。ただこのところ、同社株には再び売買高が膨らんできており、プロ野球の巨人軍が勝つと、株価が上昇するアノマリー現象(合理的な説明がつかない例外事態)の再現期待も高まりそうだ。

  というのも、前日31日のプロ野球の読売ジャイアンツ-東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、巨人軍が連勝し、5月の月間勝率が29年ぶりに8割に上昇、俄然、優勝の下馬評が高まってきたことが、アノマリー通りに株価面でも買いムードを高める可能性があるからである。かつて兜町の証券マンには熱烈な巨人ファンが多く、前夜のナイターで巨人軍が勝つと、次の日は、営業姿勢も活気付き、株価が勢い付くことが多かった。

  いまやプロ野球は、米国のメジャーリーグやサッカーに人気を押されファン離れが懸念されているが、株価面では、巨人ファンもアンチ巨人も、東京ドーム買いとなってくる展開も想定される。

  株価実態面でも東京ドームは、割安放置が目立つ。今1月期業績は、純利益が46億円(前期は3億6200万円の黒字)とV字回復が予想され、配当も3期ぶりに5円の復配予想にある。

  前期は、東日本大震災や電力不足でプロ野球の公式戦の一部や恒例の都市対抗野球の開催が中止されたが、今期はいずれもフル開催となり、この春にはメジャーリーグの開幕戦も開催した。このまま巨人軍の快進撃が続けば、優勝して日本シリーズ開催の興行収入増も期待されることになる。PER9倍台、PBR0.7倍の割安修正をサポートしそうである。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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