JFEスチールがソーラーシリコン事業から撤退

2012年5月28日 11:13

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 JFEスチールは25日、太陽光発電モジュールに用いられる多結晶シリコンインゴットおよびウェハーの製造販売を目的としたソーラーシリコン事業から撤退すると発表した。

 同事業は2001年に開始し、これまで販売数量、業績ともに順調に推移していたが、多結晶シリコンの一大需要地である欧州において需要が激減したことに加え、東アジアにおける生産能力の増強により大幅な需給ギャップが生じ、昨年来、市場価格が暴落しているという。 このような状況の中、JFEスチールは生産・販売の効率化による徹底したコスト削減に努めてきたが、当面の間市況の回復は見込めないという判断に至り、今回同事業からの撤退を決定した。

 今後当面の間は「ソーラーシリコン事業部」を存続し、在庫の販売を行うという。 なお、同社製品に関する品質保証については「引き続き当社の責任において行っていく」としている。また、2012年度業績における影響は軽微だという。

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