【銘柄診断】バナーズは自社株買いを好感も先行した株価に対し利益水準が低い

2012年5月21日 17:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  バナーズ <3011> (東2)は5月10日の安値62円をボトムに出直り歩調にある。5月14日に発行済み株式数の4.96%にあたる200万株を上限に自社株買いを実施すると発表したことが好感された格好。

  買い付けは5月15日から来年5月14日まで行う。同時に発表された決算は前2012年3月期こそ営業利益8500万円と前々期比15%減益に見舞われたが、今2013年3月期の営業利益が1億2000万円と前期比41%増益へ大幅に伸びることも手掛かり材料となっている。

  賃貸部門では昨年11月に熊谷市内で新規賃貸建物が竣工、ニトリへの賃貸が今期はフル寄与してくる。自動車販売事業ではショールームのリニューアル、顧客のニーズに的確に対応したアフターサービスの充実化などで売上げを伸ばす方針だ。

  ただ、PER30倍と割高感はぬぐえないし、先での成長戦略も見えない。戻りには限界がありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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