【話題】相場の下値メドに関心、PERはリーマンの2008年水準に接近

2012年5月18日 14:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  相場は売り一色となって大きく下げている。日経平均は陰線連続13本のあと17日(木)にやっと陽線に転じたと思ったら、18日(金)は早くも236円安の8640円と大きく値を崩している。

  マーケットでは、「もうそろそろ」など、どこで底打ちするかに話題が集まっている。一つのよりどころとして指標がある。東証1部全銘柄の利回りは2.3%までアップしている。解散価値でもあるPBR(純資産倍率)は0.91倍まで低下。割安感が台頭している。さらに、投資家に馴染みの深いPER(株価収益率)は日経平均ベースで直近11.7倍まで低下。18日終値では恐らく11倍すれすれまで下がっているものとみられる。

  PERは成長株投資の物差し。日本経済が成熟化し、昔のような成長が見込めないことから高く評価することは難しいことも事実。昨年は22~23倍まで上昇したところがピークとなっている。一方、仮にPERがこのまま低下して10倍台まで下がるようなら2008年頃の水準となる。2008年はリーマンショックで日経平均が7000円割れまで下がった歴史的な水準である。

  今回のギリシャ問題はリーマンショック以上と見る向きもある。このため、現在の日経平均8600円台は、なお下げる余地があるとの見方は強い。しかし、PERの歴史的な低水準、PBR、利回りの割安感なども考慮すると底は近かそうである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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