【銘柄診断】価値開発はホテル中心に業態変革を推進中、信用買い残が圧迫要因

2012年5月16日 10:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  価値開発 <3010> (東2)は16日1円高の24円と反発している。ここへきて再び売り物が広がり、年初来安値を更新してきた。4月13日払い込みで第3者割当増資を行い発行済み株式数は1922万株増加。ファイナンス前に比べ発行済み株式数は22%も増加、利益希薄化懸念が強まっていた。そうしたところに、前2013年3月期は営業利益2億5400万円の損失という低調な数字が明らかになった。

  今2013年3月期は営業利益5億5000万へ黒字転換となる見通しだが、発行済み株式数の増加を吸収できるほどには利益水準は高くない。東日本大震災後の復興に向けた中・長期滞在型の宿泊施設事業を積極的に進める方針だ。

  資産を保有する不動産販売の依存度が高い経営から、ホテルマネジメントを柱とするフィービジネスへの転換を、2015年3月期までに完成させる計画だ。

  株価はその進捗を見守ることになりそう。問題は信用買い残。直近で1088万株となお高水準で、戻り売りの圧力はかなり強そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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