電子部品株動意の本気度のバロメーターに京都銀への注目度がアップ=浅妻昭治

2012年4月24日 10:38

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

電子部品株が、動意付いた。4月21日(土)付けの日本経済新聞の受注底打ち報道をキッカケに、前日23日に京セラ<6971>(東1)、日本電産<6594>(大1)・・・。

電子部品株が、動意付いた。4月21日(土)付けの日本経済新聞の受注底打ち報道をキッカケに、前日23日に京セラ<6971>(東1)、日本電産<6594>(大1)・・・。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  電子部品株が、動意付いた。4月21日(土)付けの日本経済新聞の受注底打ち報道をキッカケに、前日23日に京セラ <6971> 、日本電産 <6594> (大1)、村田製作所 <6981> (大1)などの電子部品株が反発し、きょう25日は、前日の米国市場で取引時間終了後に半導体大手のテキサス・インスツルメントが、市場予想を上回る業績見通しを発表して時間外取引で約4%上昇したと伝えられた。

  この電子部品株動意の本気度を測るバモメーターとしてまたまた注目度がアップしそうなのが、京都銀行 <8369> (東1)である。同社は、京都に本社を置く主力電子部品株を大量に保有しており、京セラでは第4位、日電産では第5位、村田製では第7位のそれぞれ大株主のポジションを占めているからだ。いわば電子部品株を専門に組み入れた投資信託(ファンド)となっており、電子部品株の株価が上昇すれば、同社の有価証券評価益も拡大、業績押し上げ要因となる。

  このため、今年2月も電子部品各社は軒並み業績を下方修正したが、折からの日銀の追加金融緩和策や円高修正で悪材料出尽くし感を強めて急反発、京都銀行も年初来高値765円まで買われた。主力電子部品各社の3月期決算発表は、きょう24日の日電産からスタートし、4月27日には日銀の金融政策決定会合の開催が予定されるなど2月相場と相似形となっており、同様に軒並み高を演じるかは、京都銀行に先取りの動きが出るか出ないかでも判断できることになる。バロメーターとして重要度が増しそうだ。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

【関連記事・情報】
決算発表本格化を前に「谷間プレミアム銘柄」にもう一つのサクセス・シナリオ=浅妻昭治(2012/04/23)
サブ・シナリオの「リターン・リバーサル」で嫌われ三羽烏に逆張り妙味?=浅妻昭治(2012/04/20)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2012/02/02)
株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2012/02/02)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事