【株式市況を検証】日経平均株価、TOPIXともに2週連続の下落

2012年4月14日 16:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【株式市場フラッシュ(4月9日~13日週の日本株式市場)】

★米3月雇用統計悪化、日銀追加緩和見送り、ユーロ圏債務危機不安再燃などで調整局面

  4月9日~13日の株式市場は、週間ベースで日経平均株価が50円46銭(0.52%)下落、TOPIXが10.23ポイント(1.24%)下落し、いずれも2週連続の下落となった。

  日経平均株価、TOPIXともに、前週3日から今週11日まで7営業日続落となった。9日は、前週末6日の米3月雇用統計で非農業部門雇用者増加数が前月比12.0万人増加にとどまり、市場予想を大幅に下回ったことが弱材料視された。10日は、日銀金融政策決定会合で追加緩和が見送られたことが失望感につながった。11日は、スペインやイタリアの国債利回り上昇でユーロ圏の債務不安再燃が意識されて、前日の米国株式が大幅下落したことが弱材料視された。11日の終値は、日経平均株価が9458円74銭で2月17日(9384円17銭)以来の安値水準、TOPIXが805.84で2月16日(800.25)以来の安値水準だった。

  後半の12日は日経平均株価、TOPIXともに反発し、13日は続伸した。重要イベントを通過してやや手掛かり材料難となったが、11日、12日の米国株式が上昇したことに加えて、値ごろ感や売られ過ぎ感などで買いが優勢になった。なお13日早朝に北朝鮮のロケットが発射されたが、市場の反応は限定的だった。

  ただし、全体としては好材料が見当たらず、外国為替市場で円安が一服していることもあり、様子見ムードの強い1週間だった。9日の東証1部市場の売買代金は49営業日ぶりに1兆円を下回った。

  世界の主要国・地域の今週の動向を整理してみよう。

  米国の主要経済指標を見ると雇用関連指標の悪化が目立った。前週末6日には、米3月雇用統計で失業率が8.2%となり、2月の8.3%に比べて市場予想以上に改善した。3年2カ月ぶりの低水準だった。しかし非農業部門雇用者増加数は前月比12.0万人増加にとどまり、2月改定値の同24.0万人増加(同22.7万人増加から上方修正)に比べて大幅に悪化し、市場予想も大幅に下回った。12日には、米週間新規失業保険申請件数が38.0万件となり、前週改定値の36.7万件に比べて1.3万件増加して市場予想以上に悪化した。米2月貿易収支は460億ドルの赤字となり、1月改定値の525億ドルの赤字に比べて市場予想以上に赤字幅が縮小した。13日には、米3月CPI(消費者物価指数)で総合指数が前月比0.3%上昇となり、2月の同0.4%上昇に比べてやや鈍化して市場予想と同水準だった。食品とエネルギーを除くコア指数は同0.2%上昇となり、2月の同0.1%上昇に比べてやや加速したが市場予想と同水準だった。米4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は75.7となり、3月確報値の76.2に比べて低下し市場予想も下回った。

  ユーロ圏に関しては、10日にスペインやイタリアの国債利回りが上昇して債務危機問題に対する警戒感が再燃した。12日には、ユーロ圏2月鉱工業生産が前月比0.5%増となり、1月改定値の同横ばいに比べて改善して市場予想も上回ったが反応は限定的だった。イタリアの国債入札は順調だったため国債利回りが落ち着いた。13日には、スペインの金融機関がECB(欧州中央銀行)から3月に借り入れた資金が3163億ユーロとなり、2月比で急増したことを受けてスペイン国債利回りが上昇した。外国為替市場ではリスク回避のユーロ売り・円買いが強まった。

  中国に関しては、9日の中国3月CPIが前年同月比3.6%上昇となり、2月の同3.2%上昇に比べて加速して市場予想も上回った。政府が目標とする4%以内に収まったとして金融緩和を期待する見方もあったが、反応は限定的だった。10日の中国3月貿易収支は53.5億ドルの黒字(輸出は前年同月比8.9%増加、輸入は同5.3%増加)で、市場予想に反して2カ月ぶりに黒字転換したが反応は限定的だった。13日の中国12年1~3月期実質GDPは前年同期比8.1%成長となり、11年10~12月期の同8.9%成長に比べて減速して市場予想も下回った。5四半期連続の成長率鈍化となったため警戒感が強まった。

  日本に関しては、9日の2月国際収支で、貿易収支が1021億円の黒字となり、経常収支が1兆1778億円の黒字となった。為替はやや円高方向に傾いた。9日~10日の日銀金融政策決定会合では現状維持を決定し、追加緩和を見送った。為替はやや円高方向に傾いた。株式市場は期待先行で上昇していたが、追加緩和見送りの発表後は下落に転じた。11日の2月機械受注は前月比4.8%増となり、予想外の上昇だったが反応は限定的だった。

  外国為替市場の動きを見ると、米3月雇用統計悪化による米追加緩和期待の台頭、日銀金融政策決定会合での追加緩和見送り、スペイン国債利回り上昇によるユーロ圏債務危機問題に対する警戒感の再燃などで、ドル・円相場、ユーロ・相場ともに、基調としての円安の地合いがやや微妙な状況となった。週末13日の海外市場で終盤は、1ドル=80円90銭近辺、1ユーロ=105円70銭~80銭近辺だった。

  テクニカル面で見ると、日経平均株価(13日時点の9637円99銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同9927円43銭)に対してはマイナス2.91%となり、マイナス乖離幅を広げた。また75日移動平均線(同9305円01銭)に対しては3.57%、200日移動平均線(同9093円08銭)に対しては5.99%となり、いずれもプラス乖離幅を縮小した。なお、東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は13日時点で82.4%に低下した。

  日経平均株価の終値ベースでの騰落状況を見ると、週初6日は前日比142円19銭(1.47%)安と大幅に5営業日続落、10日は前日比8円24銭(0.09%)安と小幅に6営業日続落、11日は前日比79円28銭(0.83%)安と7営業日続落、12日は前日比66円05銭(0.70%)高と8営業日ぶり反発、13日は前日比113円20銭(1.19%)高と大幅続伸した。日中値幅は9日が82円77銭、10日が138円40銭、11日が99円70銭、12日が91円55銭、13日が86円32銭だった。

  日経平均株価の週末13日の終値は9637円99銭となり、前週末6日の終値9688円45銭に比べて50円46銭(0.52%)下落し、週間ベースで2週連続の下落だった。取引時間中ベースの週間高値は13日の9690円29銭、週間安値は11日の9388円14銭、1週間の取引時間中の値幅は302円15銭だった。

  TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末13日の終値は815.48で、前週末6日の終値825.71に比べて10.23ポイント(1.24%)下落し、週間ベースで2週連続の下落となった。取引時間中ベースの週間高値は10日の822.05、週間安値は11日の800.57だった。週末13日時点のNT倍率は11.82倍となり、前週末6日時点の11.73倍に比べて0.09ポイント上昇した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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