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【株式市場を検証】欧米株安や円高が悪材料、ただし下げ渋る展開で調整一巡感台頭へ
【日経平均株価、TOPIXともに7営業日続落】
■東証1部市場の売買代金は2営業日連続で1兆円を上回る
11日は、日経平均株価が前日比79円28銭(0.83%)安の9458円74銭となり7営業日続落した。一方のTOPIXは前日比7.59ポイント(0.93%)安の805.84となり7営業日続落した。前日の海外市場で欧米株式が大幅下落したことや、為替が円高方向に傾いたことが弱材料視された。
終値ベースでは、日経平均株価は2月17日(9384円17銭)以来の安値水準、TOPIXは2月16日(800.25)以来の安値水準だった。
日経平均株価の日中値幅は99円70銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆3220億円となり、前日の1兆1391億円に比べて増加し2営業日連続で1兆円を上回った。
前日10日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均株価は前日比213ドル66セント(1.65%)安の1万2715ドル93セントとなり大幅に5営業日続落した。スペインやイタリアなどの国債利回りが急上昇したため、ユーロ圏債務危機問題の再燃が警戒されて、今年最大の下落幅となった。S&P500株価指数は前日比1.71%安と大幅に5営業日続落、ナスダック総合株価指数は前日比1.83%安と大幅に3営業日続落した。
こうした流れを受けて日経平均株価は前日比139円42銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き120万株の売り越し観測だった。前日の米国株式市場が大幅下落したことや、為替が円高方向に傾いたことが弱材料視された。寄り付き前に発表された2月機械受注は前月比4.8%増となり、予想外の上昇だったが反応は限定的だった。
寄り付き後の日経平均株価は売り一巡後に下げ渋る展開となった。1~3月期決算で予想外の最終黒字を発表した米アルコア社の株価が時間外取引で上昇したこと、米国株式先物取引が上昇したこと、為替が小動きとなって円高進行が一服したこと、中国・上海株式市場が上昇に転じたことなどが安心感につながり、下値を支える形となった。
午後に入ると日経平均株価はやや下落幅を広げ、午前の安値を割り込む場面があった。しかし中盤以降には下落幅を縮小して、逆に午前の高値を上回る展開となった。為替がやや円安方向に傾いたことが支援材料となった。日経平均株価、TOPIXともに、前日比マイナスだが、この日の高値圏で取引を終了した。
東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄360(全体の22%)、値下がり銘柄1217(全体の73%)だった。セクター別には全業種が下落し、中でも食品、パルプ・紙、医薬品、石油・石炭製品、鉄鋼、非鉄金属、証券、保険、海運、電気・ガスなどの下落が目立った。
東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると3位のソニー <6758> 、17位のシャープ <6753> 、18位の富士フイルムホールディングス <4901> の大幅下落が目立った。また1位のトヨタ自動車 <7203> 、2位の三菱UFJFG <8306> 、4位のホンダ <7267> 、6位の三井住友FG <8316> 、7位の日立製作所 <6501> 、10位の野村ホールディングス <8604> 、12位の三菱商事 <8058> 、13位のコマツ <6301> 、14位のパナソニック <6752> 、15位のキヤノン <7751> 、16位の三井物産 <8031> 、20位のファーストリテイリング <9983> が下落した。
一方で19位のディー・エヌ・エー <2432> の大幅上昇が目立った。また5位のファナック <6954> 、8位のみずほFG <8411> 、9位のグリー <3632> 、11位の日産自動車 <7201> が上昇した。
前日の海外市場では、欧州、米国の株式市場が大幅下落し、外国為替市場ではドル・円相場、ユーロ・円相場ともに円高方向に傾いたため、今日の下落はやむを得ないだろう。
日経平均株価、TOPIXともに2月中旬の水準まで下落したことで、2月14日の日銀金融政策決定会合での追加緩和以降の上昇分が、ほぼ帳消しになった形である。
ただし、日経平均株価、TOPIXともに7日続落したとはいえ、今日は下げ渋る展開となり、明日に向けてやや明るさも感じられた。今晩の米国市場次第となるが、調整一巡感も台頭し始めるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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