三菱商事、ブラジル沖開発向け洋上原油・ガス生産貯蔵積出設備を受注

2012年4月3日 11:21

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 三菱商事は2日、洋上原油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の業界において世界最大手のSBM Offshore N.V.及びブラジル民間石油・ガス開発会社であるQueiroz Galvao Oleo e Gas S.A.(以下、QGOG)の3社で設立したJVを通じて、ブラジル国営石油会社ペトロブラス社を始めとするコンソーシアムメンバーが設立したGuara B.V.社(蘭国法人)向けのFPSO傭船契約を締結したと発表した。また同時に、ペトロブラス社と操業・保守契約も締結した。これは、三菱商事とSBMが昨年2月に締結した「FPSO傭船・操業・保守」に係る長期協業契約の第1号案件となる。

 今回提供するFPSOは、Guara B.V.社が有するブラジル沖北部のSapinhoa油田に投入される予定。

 同FPSOはSBMが建造する。原油生産能力は15万バーレル/日、随伴ガス処理能力は600万立方メートル/日であり、二酸化炭素・硫化水素除去装置、水圧入装置(18万バーレル/日)を備える。2014年下半期に完工予定であり、その後20年間に亘りブラジルの原油生産に貢献する予定。

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