一面の田んぼから住宅街へ、動産セクターで銘柄を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

2012年3月30日 17:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

先日、初めて矢嶋楫子(やじま・かじこ、1833-1925)のことを知った。明治・大正期の女子教育者である。ちなみに何で知ったかというと、いただき物の野菜を包んでいた新聞紙の見出しでたまたま見かけて興味を惹かれ、料理の手を止めてその記事を読み入ってしまったことによる(笑)。

先日、初めて矢嶋楫子(やじま・かじこ、1833-1925)のことを知った。明治・大正期の女子教育者である。ちなみに何で知ったかというと、いただき物の野菜を包んでいた新聞紙の見出しでたまたま見かけて興味を惹かれ、料理の手を止めてその記事を読み入ってしまったことによる(笑)。[写真拡大]

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  ある日、買い物帰りに家の近所を歩いていたところ、80歳代くらいの未知の女性から声をかけられた。というか、大きな声で「あらまあ・・・」みたいなことをつぶやいておられたので、道を尋ねられたか、何か困っていて助けてほしいことがあるのではないかと思い、「え?」と聞き返したのだった。

  その女性はにこにこ笑いながら、「いえね、何十年ぶりかにこのあたりに来てみたんだけど、家とマンションばかりで様子がずいぶん変わっているので驚いてしまって・・・」と言う。何十年ぶりかは聞きそこねたが、話の感じだと、30年とか50年くらいかもしれない。

  その方がおっしゃるには「私がここらに住んでいた頃は、あたり一面、田んぼばかりだったのよ」と。私はこのあたりには数年前から住み始めただけであり、縁もゆかりもない土地なので、昔のことはよく知らないが、以前、近くの百貨店で、この地域を写した昭和20~50年代の写真展を見たことがある。今は交差点等が整備され、店舗やオフィスビルが並ぶ駅前すらも、当時は泥道で個人商店がポツポツある程度だったようだ。

  たぶん日本全国どこでも、大都市圏・近郊のベッドタウンや住宅街は、そんなものなのだろうな・・・とは思う。しかし、現在住んでいる所で、実際に昔のことを知っておられる方に話を聞くと、ちょっと歴史を実感するようでおもしろいなあ・・・と思ったのだった。

  連想して、不動産セクターで銘柄を見てみた。

★レオパレス21 <8848> (東1)

  単身者向けアパートの建築請負事業と賃貸事業等を行なっている、レオパレス21 <8848> (東1)を入れる。30日終値は9円安の281円。単位100株。PERは約19.8倍、PBRは約1.5倍となっている。チャートは昨年12月27日につけた直近安値150円を底として、上昇トレンドを描いている。今後の地合いにもよろうが、220円フシまでの押し目を待って拾い、300円フシ上抜けを目指す。

★日本空港ビルディング <9706> (東1)

  羽田空港ターミナルビルを持ち、施設管理運営事業、物品販売事業等を行なっている、日本空港ビルディング <9706> (東1)を入れる。30日終値は6円高の1089円。単位100株。PBRは約0.9倍となっている。チャートは昨年6月6日と同7日につけた年初来安値791円から反発。この9ヵ月ほどは上値1200円ライン、下値1000円ラインの間で推移している。今後の地合いにもよろうが、1050円ラインの押し目を待って拾い、1200円フシ上抜けを狙ってみる。

  2012年3月期連結業績予想は前年比減収、営業減益、経常・純損失計上を見込んでいるが、『会社四季報』には、2013年3月期は前年比増収、営業増益、経常・純損益は黒字転換との予想値が出ている。また、羽田空港国際線旅客ターミナルのホテル事業参画(2014年秋開業予定)などの材料も出ている。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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