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【相場展望】先高期待で強基調の地合いだが、円安一服なら様子見ムードの可能性
【来週(3月26日~30日)の株式市場見通し】
■震災前の水準を回復には一段の円安進行が必要
来週(3月26日~30日)の日本株式市場は、先高期待で強基調の地合いに変化はないが、急ピッチの上昇で短期的な過熱感が強い状況が続いていることもあり、外国為替市場で円安一服の状況になれば、様子見ムードを強める可能性もあるだろう。日経平均株価が終値ベースで東日本大震災前の水準を回復するには、一段の円安進行が必要かもしれない。
当面の焦点は、世界景気の動向と、外国為替市場の動向になりそうだ。米国景気回復に対する期待感、世界的な金融緩和の動きに対する期待感、企業業績回復に対する期待感は強いが、前週(3月19日~23日)は週後半に、中国とユーロ圏の製造業PMI(購買担当者景気指数)が低下し、景気減速に対する警戒感が強まったことに加えて、外国為替市場での円安進行に一服感を強めたため、主力大型株を中心に利益確定売りが優勢になった。
前週末23日の米国株式市場が上昇したことが支援材料となって、週初26日の日本株式市場は堅調なスタートとなりそうだが、外国為替市場では円高方向に傾いたこともあり、様子見ムードを強める可能性もあるだろう。
その後は、やはり為替動向の影響を受ける展開となりそうだが、28日の配当落ち分を埋めるかどうか、さらに3月期末に向けたドレッシングの思惑などもポイントになりそうだ。そして12年2月期決算の発表が始まり、12年2月期や12年3月期の業績見通し修正の発表も増加するため、個別物色の色合いを強める可能性もあるだろう。
ユーロ圏債務危機問題については、ギリシャ国債償還を通過して市場の関心が薄れているが、スペインの国債利回り上昇が新たな懸念の可能性として指摘されているだけに、引き続き波乱要因として注意が必要だろう。さらに、イランや北朝鮮などの地政学リスク、原油価格上昇の悪影響などに対する警戒も必要だろう。
世界の主要国・地域の前週の動向を整理すると、ユーロ圏では、ギリシャの国債償還を通過したが、スペインの国債利回りが上昇したため新たな懸念の可能性として意識された。さらに、ユーロ圏3月製造業PMI速報値が47.7となり、2月の49.0に比べて低下して市場予想も下回った。特にドイツの3月PMIが大幅に低下したため、景気減速に対する警戒感が強まった。
米国の主要経済指標では、住宅関連指標がやや低調だった。20日には、米2月住宅着工件数が年率換算69.8万件となり、1月改定値の同70.6万件(69.9万件から上方修正)に比べて1.1%減少して市場予想も下回った。ただし2月建設許可件数は年率換算71.7万件となり、1月改定値の同68.2万件(67.6万件から上方修正)に比べて5.1%増加して市場予想も上回った。21日には、米2月中古住宅販売件数が年率換算459万件となり、1月改定値の同463万件(457万件から上方修正)に比べて0.9%減少して市場予想も下回った。22日には、米1月住宅価格指数が前月比横ばいとなり、12月の同0.7%上昇に比べて鈍化して市場予想も下回った。米2月景気先行指数(コンファレンス・ボード)は95.5と前月比0.7%上昇し、1月改定値の同0.2%上昇に比べて改善して市場予想も上回った。米週間新規失業保険申請件数は34.8万件となり、前週改定値の35.3万件(35.1万件から上方修正)に比べて0.5万件減少して市場予想以上に改善した。23日には、米2月新築一戸建て住宅販売件数が年率換算31.3万件となり、1月改定値の同31.8万件(32.1万件から下方修正)に比べて1.6%減少して市場予想も下回った。
中国に関しては、22日に英系金融大手HSBCが発表した中国3月製造業PMI速報値が48.1となり、2月の49.6に比べて低下したため景気減速に対する警戒感が強まった。
日本に関しては、22日の2月貿易統計が329億円の黒字となり、予想外に5カ月ぶりに黒字転換した。このため外国為替市場では、やや円買い方向に反応した。
外国為替市場の動きを見ると、ドル・円相場、ユーロ・相場ともに、基調として円安の地合いに変化はないと考えられるが、週後半は円安一服の展開となった。日本の2月貿易統計が予想外の黒字だったこと、中国とユーロ圏の景気減速に対する警戒感が強まったこと、さらに米住宅関連指標が低調だったことなどで、リスク回避の円買いが優勢になった。週末23日の海外市場で、終盤は1ドル=82円30銭~40銭近辺、1ユーロ=109円30銭~40銭近辺だった。
テクニカル面で、日経平均株価(23日時点の1万11円47銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同9790円55銭)に対しては2.25%、75日移動平均線(同9036円61銭)に対しては10.78%、200日移動平均線(同9064円69銭)に対しては10.44%となり、いずれもプラス乖離幅を縮小した。東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は23日時点で124.7%となった。
■注目スケジュール
来週の注目スケジュールとしては、国内では、27日の2月企業向けサービス価格指数、29日の2月商業販売統計、30日の製造業PMI(マークィット)、2月全国・3月東京都区部消費者物価指数、2月有効求人倍率、2月完全失業率、2月家計調査、2月鉱工業生産速報、2月住宅着工戸数、2月大手建設受注などがあるだろう。
海外では、26日の独3月IFO業況指数、米2月住宅販売保留指数、米2月住宅着工許可件数改定値、米2月シカゴ連銀全米活動指数、バーナンキ米FRB議長の講演、27日の独4月消費者信頼感指数、米1月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米週間チェーンストア売上高、米週間レッドブック大規模小売店売上高、米2年債入札、バーナンキ米FRB議長の講義、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁の講演、ローゼングレン米ボストン地区連銀総裁の講演、28日の独3月消費者物価指数速報値、仏第4四半期GDP改定値、英第4四半期経常収支、英第4四半期GDP確報値、ユーロ圏2月M3、米2月耐久財受注、米住宅ローン・借り換え申請指数、米5年債入札、ブラード米セントルイス地区連銀総裁の講演、29日の独3月失業率、ユーロ圏3月景況感・業況感指数、米第4四半期企業利益、米第4四半期GDP確報値、米新規失業保険申請件数、米7年債入札、バーナンキ米FRB議長の講義、ロックハート米アトランタ地区連銀総裁の講演、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁の講演、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁の講演、30日のユーロ圏3月消費者物価指数速報値、ユーロ圏財務相会合、EU非公式財務相会合(31日まで)、米2月個人所得・消費支出、米3月シカゴ地区購買部協会景気指数、米3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値などがあるだろう。
その後の注目イベントとしては、4月2日の日本3月日銀短観、ユーロ圏3月製造業PMI改定値、3日の豪中銀理事会、3日~4日のASEAN首脳会合、4日のECB理事会と記者会見、米3月ADP雇用報告、4日~5日の英中銀金融政策委員会、6日の米3月雇用統計、9日の日本2月経常収支、中国3月PPIおよびCPI、9日~10日の日銀金融政策決定会合、10日の中国3月貿易統計などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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