「高価なダメージジーンズ」から連想して、ファッション関連株=田北知見の銘柄ウオッチ

2012年3月23日 17:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

国内外のファッションブランドなどのサイトを見ていて、最近気づいたことがある。それは、「ジーンズは、汚れてボロボロになっているように見える商品のほうが高額な傾向にある」という法則(?)だ。

国内外のファッションブランドなどのサイトを見ていて、最近気づいたことがある。それは、「ジーンズは、汚れてボロボロになっているように見える商品のほうが高額な傾向にある」という法則(?)だ。[写真拡大]

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  国内外のファッションブランドなどのサイトを見ていて、最近気づいたことがある。それは、「ジーンズは、汚れてボロボロになっているように見える商品のほうが高額な傾向にある」という法則(?)だ。「ダメージ(damage=損傷)ジーンズ」とか、「デストロイド(destroyed=破壊された)ジーンズ」等という言い方をするそうだ。完成品のGパンを、わざと色落ちさせたり、部分的に削ったり、ほつれを作ったりした物だ。

  あるアメリカの有名ジーンズブランドの商品では、手作業で時間をかけてデニムにウォッシュ加工などを施して風合いを出し、カッコいいほつれや穴をつくった物(むろん新発売の新品)が、約30万円で出ていた。ジーンズ1本に約30万円を出せる人が普通にいるらしい点は、さすがアメリカだと思った。また、同じくアメリカの別の総合ファッションブランドでは、レギュラータイプのジーンズが1万円くらいだとすると、手の込んだダメージが入ったジーンズは1万数千円~2万円くらいで販売されている。

  上記の文とは関係ないが、ファッション関連銘柄を見てみた。

★ユナイテッドアローズ <7606> (東1)

  ファッションや雑貨のセレクトショップを約170店、展開しているユナイテッドアローズ <7606> (東1)を入れる。23日終値は10円高の1697円。単位100株。PERは約14.2倍、PBRは約3.2倍となっている。チャートは昨年3月15日につけた年初来安値950円を底に、調整を挟みながらも上昇トレンドで来ている。現在の1700円ラインは高値圏だが、信用倍率は約0.4倍の売り長となっており、買い戻しが入ると見たい。今後の地合いにもよるが、13週移動平均線であり、ひとつのフシでもある1600円ラインの押し目を待って拾い、1700円フシ上抜けを狙ってみる。出店・業績とも堅調に推移しており、買い安心感も充分だ。

★ニッセンホールディングス <8248> (主市場大1)

  アパレル、インテリアなどのカタログ通販、ネット通販事業を行なっている、ニッセンホールディングス <8248> (主市場大1)を入れる。23日終値は6円安の414円。単位100株。PERは約7.3倍、PBRは約0.8倍と割安水準にある。チャートは昨年12月29日につけた直近安値335円を底として、調整を挟みながらも上昇トレンドを描いている。UCCホールディングスとの資本業務提携といった好材料もあり、中期で500円フシ奪回を目指す。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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