JX日鉱日石エネ、エクストラータ・コールとカナダで原料炭合弁事業を開始

2012年3月14日 21:50

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 JX日鉱日石エネルギーは14日、エクストラータ・コールと、カナダ西部のピースリバー炭田において原料炭合弁事業を開始したと発表した。

 JXエネルギーの子会社であるJXニッポン・オイル・アンド・エナジー(オーストラリア)(本社:シドニー、以下JXオーストラリア)は、エクストラータより、ファースト・コール・コーポレーション社、旧ロッサン石炭権益、スクンカ石炭権益の原料炭権益の100%を保有しているエクストラータ・コール・ブリティシュ・コロンビア・グループ(以下、XCBC)の持分25%を4億3500万ドル(約360億円)で取得した。

 エクストラータはXCBCの持分の75%を保有し、今回の合弁事業が保有する鉱区の開発、操業および運営を行う。また、JXエネルギーは、JXオーストラリアを通じXCBCの持分25%を保有し、ファースト・コール所有鉱区およびスクンカ鉱区から産出される原料炭の日本向け総販売代理店を務める。

 XCBCのプロジェクトのうち、調査が先行しているスクンカ鉱区およびススカ石炭プロジェクト(旧ロッサン石炭権益と近接するファースト・コール所有鉱区の一部を統合し、より大規模な露天掘りプロジェクトと発展させたもの)は、あわせて950万トン/年の生産が可能との技術調査結果が出ている。産出される石炭の大部分は強粘結炭が占め、一部はPCI炭(高炉において微粉炭吹込に用いられる石炭)となる見込み。

 スクンカ鉱区は、NI 43-101(カナダにおける鉱物資源プロジェクト情報開示基準)に基づいた確定および推定資源量が2.36億トンに上る。同鉱区では、資源調査会社のノルウエスト社が、ロングウォール坑内掘りによる強粘結炭生産のプレFS(事前事業化調査)を実施済み。また、エクストラータの技術調査では、更なる資産価値向上の可能性が示されている。

 ファースト・コール所有鉱区(ススカ鉱区に統合した鉱区を除く)は、2012年に認可を取得した後に予定されている本格的な探査開始に向けた準備が順調に進められている。過去の探査結果、最近実施された調査のいずれにおいても、大規模な輸出向け品位の原料炭賦存の可能性が示されている。

 JX日鉱日石エネルギーの木村康社長は、「当社とエクストラータは、豪州のオークブリッジ社における合弁事業を通じ、パートナーとして長年に亘り強い信頼関係を築き上げてきた。今般の機会は、当社が初めて強粘結炭事業に進出するという点で、大きな意義がある。我々の今回の共同事業は、従来の電力会社向けを中心とした一般炭事業に加えて、鉄鋼生産に不可欠とされる製鉄会社向け原料炭事業へも本格的にその領域を拡大するもの。エクストラータは石炭プロジェクトの開発やその価値の最大化において非常にすぐれた実績を誇っており、強粘結炭の長期安定供給に貢献する今回の新規事業においても、その能力がいかんなく発揮されるものと考えている」とコメントしている。

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