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ボサノヴァの名曲『イパネマの娘』から・・・「ブラジルの日本企業」株=田北知見の銘柄ウオッチ
ある日、地図をたまたま眺めていたら、ブラジルのリオデジャネイロに「イパネマ海岸」があることを知った。[写真拡大]
(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)
ある日、地図をたまたま眺めていたら、ブラジルのリオデジャネイロに「イパネマ海岸」があることを知った。そう、ボサノヴァの名曲『イパネマの娘』で歌われているイパネマである。昔、子供の頃に親のLPレコードで(時代を感じますね・・・)聴いていたが、それがどこにある地名なのかは知らず、だいたいボサノヴァ自体、「ラテン諸国か南米のどこかの音楽かな?」くらいの認識しかなかった。
それをきっかけに、リオやブラジルのことを少しネットで見てみた。まず、『イパネマの娘』の音楽をネット経由で聴き、歌詞の内容を初めて知った。内容は「イパネマビーチを歩いている、若く美しい女性。彼女はなんて素敵なんだ」というようなことらしい。また、原曲のポルトガル詞版だけでなく、女性歌手アストラッド・ジルベルトが歌った英語詞版がアメリカでも大ヒットしたそうだ。
さらに、ネットの画像でイパネマ海岸を見てみた。ちょっとハワイ・オアフ島のワイキキビーチのような感じで、弧を描いている美しく長い浜である。海水浴客や売店などが多く出て、ごったがえしている点や、観光客もたくさん来ている代表的な観光名所である点などもワイキキビーチっぽいと思った。ただ、ハワイと違うのは、無許可と思われる行商的な物売りがいることや、すぐ近くにファベーラと呼ばれるスラム街があること。経済発展著しい新興国の一角とはいえ、やはり格差が大きかったり、途上国的な面もまだまだあるのだろう。
そういえば、2016年8月にはリオデジャネイロ・オリンピックも開催予定だ。画像を見る限りでは、どこか素朴さを感じさせる今の良い面を残しつつ、うまく経済発展してくれればいいなあ、と、あまりブラジルとは関係ない極東の島国の人間(私)は思ったのだった。
ブラジルで事業展開している日本企業の銘柄を見てみた。
★王子製紙 <3861> (東1)
製紙大手の王子製紙 <3861> (東1)を入れる。ブラジルには王子製紙グループが約4割を出資するパルプの製造販売会社や子会社などがある。王子製紙の2日終値は4円高の410円。単位1000株。PERは約18.2倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートは2月6日につけた直近安値366円を底に、上昇トレンドで来ている。信用倍率は約0.8倍の売り長となっており、買い戻しも期待できそうだ。まずは430円フシ上抜けを目指す。大和証券キャピタル・マーケッツは2月7日付けのレーティングで「2」(アウトパフォーム)、目標株価(6~12ヵ月)440円とした。
★日産自動車 <7201> (東1)
自動車メーカーで国内2位の日産自動車 <7201> (東1)を入れる。ブラジルにはグループ会社のルノーの工場があり、日産車に特化した工場も建設中で、同国内でのシェア拡大を図っているという。そういえば、カルロス・ゴーン社長の出身地もブラジルだ。日産自動車の2日終値は9円安の818円。単位100株。PERは約12.3倍、PBRは約1.2倍となっている。
チャートは昨年9月26日につけた年初来安値614円を底に、凸凹しながらもジリ高トレンドを描いている。とくにこの2ヵ月ほどは地合いの良さも背景に、600円台後半から800円台前半へ上昇してきた。今後の地合いにもよろうが、今は様子見が無難か。700円台央までの調整を待って拾い、800円台央までの戻りを目指すのも一手だろう。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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