【銘柄診断】東洋刃物は高値更新後に急反落、純利益上方修正・黒字拡大も売り買い交錯

2012年2月29日 13:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東洋刃物 <5964> (東2)は29日、寄り付きに20円高の131円と3日続伸し、連日の昨年来高値更新となったが、高値後は5円安の106円まで売られるなど値動きの荒い展開が続いている。前日28日大引け後に今3月期業績の上方修正・下方修正が交錯する業績修正を発表、上方修正の純利益が、大幅黒字転換して過去最高を更新することをバネに極低位値ごろ割安株買いが増勢となったが、利益確定売りも交錯している。

  3月期業績は、受注低迷や大阪工場移転に伴う売り上げ減で昨年11月開示の予想値より下方修正したが、純利益は、同予想値1億4000万円から8億円(前期は13億8300万円の赤字)に上方修正して黒字転換幅を拡大するとともに、1997年3月期の過去最高(3億3800万円)を更新する。

  大阪工場の移転後の跡地(帳簿価格100万円)を3月28日物件引き渡し予定でアーク不動産(大阪市中央区)に10億7500万円で譲渡、譲渡益10億7300万円を計上することが要因となる。

  株価は、債務超過の猶予期間入りなどの業績低迷が響く50円前後の底値圏推移から、今年2月の大阪工場譲渡発表から急伸、ストップ高を交えて昨年来高値まで短期2.1倍化した。純益増額でPERは1倍台と超割安となり、なお急騰再現思惑が底流しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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