【銘柄診断】キヤノンは自己株式取得終了もADR高、ユーロ高を手掛かりに6連騰

2012年2月20日 13:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  キヤノン <7751> は20日、95円高の3645円まで上げて6営業日続伸している。前週末17日大引け後に今年2月3日から開始していた自己株式取得を終了したと発表、同様のケースがあった昨年8月には材料出尽くしとして反落したが、今回は、前週末の米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して28円高(円換算値)で引け、この日朝方の為替市場で1ユーロ=105円台と円安・ユーロ高が進んでいることから、下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。

  自己株式取得は、上限を1600万株(発行済み株式総数の1.3%)、500億円、取得期限を3月19日までと実施していたが、2月16日までに1442万1600株、499億9972万円を市場買い付けして終了した。昨年5月、8月も同様に1500万株、500億円を上限に自己株式取得を推進し、株価は、取得終了まで100~200円高したが、取得終了でいずれも往って来いの調整となった。

  今回は、今年1月に発表した今12月期業績予想で、今期純利益を2500億円(前期比0.5%増)と予想、市場コンセンサスを下回ったことで株価が200円安した時点で自己株式取得を発表、300円幅を上回る水準訂正をしていた。PERは19倍と市場平均を上回ってきたが、逆日歩のつく信用好需給も手掛かりに一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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